エピソード8 サラリア公国船籍輸送船サベール
中立都市サラザールを出港した改修工事を終えたアレス級超大型攻撃型潜水艦はサラザール沖に来ると潜航を始めた。潜航用のブザーが艦内に鳴り響く中、艦長のメルストリアは航海長のカティーナに指示を出した。
「潜航用意、ベント開け!」
「ベント開いた、潜航!」
非防水区画に海水が流入し、ゆっくりと船体が海中に没し始めた。
「ダウントリム一杯、両舷前進強速!」
「深度25、水平航行に移行した」
海中を行く蒼い船体を水面が照らし、ゆっくりと進む様はまるでエルガー海の王様と呼ぶにふさわしいほどだ。
午後12時06分。
サラザール沖に、中立都市サラザールがあるサラリア公国船籍の輸送船サベールが立ち往生していた。原因は、機雷の接触で船内浸水と機関故障によるものだ。
輸送船サベールの船長ラコモンドは、不安でいっぱいの船員達を宥めていた。
「浸水率58パーセントです、船長」
「第二ブロック放棄か、クソッタレがぁ!」
そんな時、小島のような蒼い鉄鯨が海中を通過していった。
『291pv、行ってました!』深海の暗殺者 〜Another World in Submarine〜 @12の部屋 @sea164
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