火を鎮める歌を詠まない？

ど真ん中で日の光を受けて喝采を浴びるひとはそのままゆけばいい

世の中のはじっこのすみっこで、ぺた、とへたり込んでいるキミを

そう、そこのキミを

捨てないよ

そういうひとが、いたんだよ

今の世は火をつけるひとが何人も何人もいる

かくいうわたしもココロに煤だらけの炎を燃やし、糞尿を垂らしたことをそれこそ文字通り糞を隠すようにして他人になすりつける老人に、火を放ちたい

どちらが悪いのかわたしにはわからない

ただ、そのひとは

わたしの恩人は

自棄し猛り狂い喚き散らしおおおと泣くひとをこそ捨てなかった

ほんとうに捨てない、ってことを親すらできない

子すらできない

なのにその人は、やったんだ

誰もしらない

スルーし続ける

でも、わたしは知ってる

だから書くんだ