素晴らしきクソエルフの一生

一気に読み切りました。文章が丁寧で読みやすいのはもちろんですが、何より主人公の考えや感じたこと、そしてこの世界の表現がなんとも素晴らしいお話でした。良い作品に出会えて感謝しています。

たくさんの人と出会って、そして何度も別れを繰り返す。生きる時間や価値観の違う人々との交流が美しく描写されています。1000年もの長い寿命があったなら、彼のように時間をとらえてしまうのかな。


主人公による一人称なので、悪人はいれどさらっと流れていって胸糞感無し。たぶん主人公最強な様子ですがそちらもあまり描写されてません。好意は抱かれてますがハーレム展開も無く、鈍感主人公的な苛々もありません。
最後のおまけのところ、また別で作品にしていただけないかな…と思いますし、主人公以外の登場人物が一人称のお話も読んでみたいです。