第6話 システム管理者やめたあと

システム管理者をやめた時(=会社を辞める時)


きちんと引き継ぎはした。

辞めるって言ってから約2か月半で・・・。


僕の作った部分は間違いはない。

何も変えなければね・・・。


ひとつひとつの手順も、チェックシートも作ってある。

勝手に変えるとバランスが崩れるから、不具合が発生すると思うけど・・・。


どうなったのかは、解らない。


けど、推測できる事もたくさんある。



まず、数か月して失敗している。

『こんな事しなくても良いじゃん』って思う気持ちで・・・。


他の影響を考えずに変えるとね。


『だから、変えるな』って言ったじゃん。


時限爆弾だよね。

それは・・・。


けど、これは僕が悪い訳ではない。

その手順を決める時には、上長を含めて説明をしている。


その上長も覚えていないと思うけど・・・。


覚えていない会社が悪い。

僕はそう思う。


それが嫌なら、もっと評価すれば良かったと思うし・・・。

その会社を辞めて給与は上昇した。


その数年後、もっと大失敗を・・・。

顧客の請求を大失敗している。


顧客である僕の家に手紙まで届いた。


「馬鹿だなあ」


たぶん、チェックシートをやめたんだろう。

あのチェックシートがあれば、馬鹿でも失敗しないし・・・。



その後の、僕の評価は知らない。

けど、負の遺産なんだろうな。

その部署では・・・。


僕ができた事が次の人ではできない。

他部署がそれを納得する訳がない。



あと、進研〇ミのベネ〇セが、『顧客情報流出事件』を起こした時に思った事。


その派遣社員は、悪い事をしたと思う。

けど、もっと悪いのは、日本社会だと思う。

僕は会社が悪いと思っている。


システムの管理者って難しい仕事ですよ。

それをコストの低い派遣社員にやらせるなんて・・・。

いくら、部員とはいえ・・・。


僕は、お金(賃金)と仕事の質は比例すると思う。

それを十分に考える時期にきているのではないだろうか?


あの会社で、流出事件が起きたとしたら、確実に容疑者になったのは僕だった。

会社の規定で、パソコンでUSBメモリやCDR、DVDRなどの記憶メディアが使える人は少ない。


僕の知っている限り、顧客管理情報にアクセスできて、記憶メディアを使えたのは、

例外事項であった僕のPCのみ。

それでいて、僕は社内システムの管理者権限を持っていた時期も・・・。


何でもできるし、知識もあるし・・・。


どう考えても怪しい。


そう思うのは僕だけだろうか・・・。

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