#64 エピローグ


 新学期の4月


 無事に志望校に合格した私は、この春からお兄ちゃんやヒメカさんと同じ高校へ通っている。




 入学式から2週間ほど経過した今日、お昼時間の校内放送にて


『え~、1年1組の森山ハルコさん。 放課後、生徒会室まで来て下さい。 繰り返します。 諸君らが愛してくれたガルマは死んだ!何故だ!?』 


「坊やだからさ」 ピンポンパンポーン


 ってこの声、お兄ちゃん!?

 思わず脊髄反射しちゃったじゃない!


 入学したばかりの1年生だというのに、生徒会からの突然の呼び出し。

 お陰で、ようやく慣れ始めたクラスでは奇異の目で見られる始末・・・


 っていうか、今のお兄ちゃんって学校だとこんなキャラなの???




 ◇




 呼び出された私は、放課後に生徒会室の前に立つ。


 一度身嗜みを確認してからノックをすると、中から女性の声で「どうぞ~」と返事が。


「失礼します」と声を掛けて扉を開けると、そこにはこの学園のアイドル、ヒメカさんが両手を広げて待っていた。 オマケでお兄ちゃんも。


 ヒメカさんは私に抱き着きながら

「ハルコちゃ~ん♪生徒会へようこそ! ハルコちゃんには会計役をやって貰おうと思ってるの!」


「藪から棒になんですか!? 強制ですか!?私に拒否権は!?」


『ハルコ、諦めろ。 お兄ちゃんも通った道だ』


「これで今年の生徒会も安泰ですね♪ 森山副会長イチローくん♡」 うふふ


『まぁ、そうですね。 漆原会長ヒメカさん』 はぁ















 お終い。













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モブの僕がヒロインを助けたら回し蹴りを喰らって失神して、ラブコメが始まった バネ屋 @baneya0513

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