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『転がり続ける少年少女』連載、100話突破記念



 現在連載中の『転がり続ける少年少女』のお話です。

 本日99話を公開しましたが、明日の朝、ついに100話に到達します。
 これまで沢山の作品を書いて公開してきましたが、自作品で連載100話を超えるのは初めてのことです。

 一口に100話と言っても、総文字数28万弱の1話当たり平均で2800文字程度を3カ月以上休まず毎日連載するのはかなり大変でして、文字数だけでなく100話に至る現在も各エピソード高いクオリティを維持出来ていると自負しておりまして、むしろ、初期に比べて演出や描写などのクオリティはどんどん上がってるかと思います。

 でも、全体的に見るとエピソード間の繋がりなどで、かなりアラがある自覚もありまして、その辺り(全体的な辻褄や登場人物たちの言動に一貫性が甘い)に敢えて目をつぶる様にしたからこそ、長期連載が出来ているというのが自己分析です。

 勿論、出来る範囲には調整したり、公開済みのエピソードでも修正加えたりして整合性をとるようにしてきましたが、私は書き出す前に色々考えるよりも文章書きながらのが色々閃きが降りてくるタイプなので、当初の予定と全く違う展開を書いてしまうのは日常茶飯事で、それを毎回軌道修正するのもなんだか折角のアイデアを台無しにしてしまうような気もしちゃって、今は細かい事をゴチャゴチャ気にせず素直に自分のインスピレーションに従って書いているという状況です。

 それは、行き当たりばったりで書いてると言うことなんですが、作者自身にもこの先どうなるか分からないということでもあり、だからこそ書いてて楽しく、モチベーションが維持出来てる要因だと思います。


 今後の展開に関して、何かリップサービスしたいところなんですけど、多分いまココで何か書いてもその通りに書き進めるのか自分でも怪しいので、今後の展開に関しては語らずに、登場人物3人のこれまでをまとめた性格など、作者なりの客観的解釈を解説しておくことにします。

 ※若干ネタバレありますので、未読の方はご注意を




 ■石荒 健作(いしあらい けんさく)

 恋愛や恋人を作ることに憧れを持っているが、積極的に行動することには臆病。
 格好付けたり女友達と一緒に過したりとするくせに、自らアプローチしたり告白したりする気はなし。
 恋愛的な自己評価が低いことがその理由であり、女性からの好意に対しても『まさか自分が』と潜在的にストッパーが掛かる為、見落として気付けずに受け入れることも否定的になってしまう。

 周囲からは根が真面目で口数も少なく硬派タイプだと思われがちだが、受け身体質で出しゃばることを嫌う為に様子見してるだけで、性格的に全然硬派ではなく、ビビりのクセに強がろうとする。
 そういう自分の性格を素直に出せる相手は、限られた人にだけ。



 ■六栗 雛(むつぐり ひな)

 気が短く短絡的だが、その分思い切りがいい。
 恋愛事には情熱的で積極的だけど、周りが見えずに冷静さを欠いて失敗しがち。
 諦めが悪く、好きな人と結ばれることを現実的に考え、行動している。

 表裏なく好き嫌いがハッキリとした性格な上、天真爛漫でコミュ力も高く社交的なので、周りからも分かりやすく付き合いやすいキャラであり、可憐で美少女の容姿の効果もあって人気者タイプ。
 しかし人気者である自覚はあるもののそのことへの執着はあまりなく、むしろ自分の恋愛においては邪魔だとすら考えるフシもある。

 当初は、石荒の強がって格好付けてる姿にコロっと騙されて好きになったが、その恋心は本物で、石荒の強がりでええ格好しいの性格を知っても想いは強まるばかり。



 ■桐山 椿姫(きりやま つばき)

 普段は冷静で思慮深いが恋愛事には不慣れな為に、恋愛に関しては冷静になりきれずに持て余してしまう。
 これまで恋愛を嫌悪し否定してた為、当初は自分自身が異性を好きになることに罪悪感のような感情も抱いていたが、そんな自分の矛盾も受け入れ始めた。
 但し、受け入れたことで開き直りもあって、自制心を失いがちで遠慮なくボディタッチなどもしてしまう。

 恋愛よりも、石荒との末長い交友継続を優先的に考えており、六栗と石荒が交際することを認めることでそれを成立させようとしている。
 それら(石荒への好意、石荒との交友の継続、六栗との交際、その他)の事情をまとめて踏まえた結果、姉目線になったりオカンの様な世話焼きな行動に出ている。

 石荒を好きになった具体的な理由は本人にもよく分からない。
 本能的に好きになった為、石荒のダメなところを数多く知ってても、その恋心を否定出来ずに認める結果となった。



 こんなところでしょうか。
 読む人によっては色々と解釈が異なるかと思います。



 もう1つここまでで解説と言いますか、言い訳を述べますと、この作品のテーマは『思春期の矛盾とじれったい恋愛』です。
 実は、長々と100話まで書いてても物語の中の時間軸で言えば、高校入学してからまだ4カ月経ってないんですよね。
 なので、作者としては『ココで結ばれてしまうと、時間軸的にはあっさり付き合い始めてしまうことになってしまう(タイトルに反して、転がり続けてない)』という想いがあるので、『100話描こうがまだまだでっせ』といったところです。


 私の作品の多くがそうなんですが、自分の好みでキャラを作って、自分の好きな展開や描写を書いて、自分が面白いと思う演出やネタを盛り込んでますので、他所様の作品に比べて自分の作品がどストライクで一番面白いと思ってるんですけど、この作品は特にその想いが顕著です。
(他人の作品は、気になるところがあったり、違和感を感じるような展開にストレスを感じてしまいますが、自分の作品だとそういうのは自分好みに書いたり直したりするんで、ストレスを一切感じずに読めるので、面白くて当たり前なんですけどね)
 だからと言って、読者さんが自分と同じように面白いと思うかどうかは別の話であって、今回は開き直って、広く読者さんにウケて無くても自分が面白いからいいや、と思えるからモチベが維持出来てるんだと思います。


 この作品は、PV数、フォロー数、☆などは低迷してますが、各話の♡数は決して低くは無くて、それにこれだけ長期連載してるとPV数や♡数は先細りしていく物ですが、そういう傾向もあまり見られず、それだけに常連さんたちがここまでの長期連載にお付き合いして下さってる結果だと思います。100話もあれば読む方も大変ですもんね、本当に頭の下がる思いで感謝しております。

 まだまだ連載は続きます。読者さんに笑って貰える物語が書けるよう今後も頑張りますので、末永くご贔屓にして頂きます様、今後ともどうぞよろしくお願い致します。



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