最終話 晩節を穢す夢の中の座談会と分割するのが面倒になったあとがき【時間が売るほど余っておられない場合はスルー推奨です】

 世界を統べた全知全能たる大魔王ベザルオール様よりお言葉がございます。


「くっくっく。ミアリスエンドの後編に完って付け忘れたゆえ、無理やりこれを書いたが、卿らに伝えておきたい。読んでも特に得るものはない。あとがきと分割させるのもアレやん? と思ってくっ付けたら、文字数もえらいことになった。卿に忠告せねばならぬ。ぶっちゃけ、読むだけ無駄やで、これ。多分途中で飽きるから、忘れた頃にミアリスエンドでも読み返して欲しい。時間を捨てる覚悟のある忠臣は、ついて参れ。最後のクソ回へ供に行こうぞ」


 ありがとうございました。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 その夜。

 春日黒助は実に穏やかな表情で眠りについた。


 なんだか色々なことから解放された気分だった。

 それが何故かは分からない。


 彼が夢を見るのもこれが最後。


 これは、春日黒助の夢の中のお話である。



◆◇◆◇◆◇◆◇



 黒助は気が付くと、魔王城の謁見の間に立っていた。

 目の前にはクイックルワイパーを携えた老人が、何かをやり遂げた後の満足そうな顔で玉座に座っていた。


「くっくっく。よくぞ参った、春日黒助よ」


 黒助はまずこれだけは言っておかなければならないと確信した。


「じいさん」

「くっくっく」


「最終話をメタ回にするとか、正気か。今の子、こういうオチって嫌いらしいぞ」

「くっくっく。これには深い事情がある。ミアリスエンド前編の事だ。最後の一文であと2話と書いてしまった。本当はあと1話だったのに。やっちまったなぁ」



「半端ない勢いで晩節汚しているが、良いのか」

「くっくっく。せやかて、工藤。しれっと書いてある2話を1話に修正するのもなんか申し訳ないやんけ。余、嘘つきたくないもん」



 黒助は「なるほどな」と一応の理解を示し、さらに追及を続ける。


「じいさん。聞くが」

「くっくっく」



「まさかこの後、あとがきまでやらんだろうな? こんなクソみたいなメタ空間読まされたあとに、クソみたいなあとがきダラダラ書かれたら、アレがナニするぞ」

「くっくっく。じゃあもう、アレがナニするの確定であるな。くっくっく。頑張って1年近くやって来たのにね、ほんま」



 黒助はドリンクバーでアイスティーを淹れてからカーペットに座る。

 それをじっくりと、ゆっくりと、まるで尺を少しでも稼ごうとするように時おりコップの淵を舐めながら啜ってから言った。


「じいさん。くぅー疲れました。やるか」

「くっくっく。それ、10年前のネタであるぞ。おっさんにとって10年前はちょっと昔だが、22歳の若者にとっての10年前は小学6年生である。この間、親戚の子とまどマギの話したら、あー。私3歳だわ、その頃。とか言われてお漏らししそうになった」


「だが、こんなしょうもない話読んでるの、おっさんばっかりだろ」

「くっくっく。ヤメよ。得難きおっさんまで失くしたら、何も残らぬ。おっさん、待つが良い。非礼を詫びるし、何なら靴くらい舐めるから、ブラウザバックはまだ早すぎる」


「反省会でもするか」

「くっくっく。あかん。あとがきと内容が丸被りになる」


「よし。分かった。このしょうもないメタネタ、あと1000文字で終わらせよう。その後、あとがきをコピペしろ。それならどうにか致命傷で済む」

「くっくっく。名案ワロタ。そもそも、ミアリスエンドが珍しく綺麗に終わったのだから、何ならあれにもう少し肉付けして、3分割にしたらちゃんと残り2話の文言も回収できたし、なんかスッキリ終わったのでは?」


「無茶言うな。個別ルートのネタが浮かばな過ぎて、最後はストックゼロでやってただろうが。今俺たちが喋ってるこの瞬間、もうミアリスエンド後編がアップされとるわ。バカタレ」

「くっくっく。100万文字書いてきた終わりがこれとか、ワロリーヌ」


「ところでじいさん」

「くっくっく」



「ベザルオールエンド。案の定、1つだけハートの数が少ないな」

「くっくっく。せやから、ヤメよう言うたやん。ネタが浮かばないどころか、どうしたら良いのか前後不覚に陥った挙句、余の独白スタイルと言う極めて意味の分からぬ展開になったのだ。叶う事なら、今すぐあれ消したい。なに? 300年後って」


 ※11月8日現在。

  経過したところ、ニートエンドとハートの数が並んでおりました。

  臣は信じておりましたぞ。ベザルオール様。



「そもそもな。中途半端にハーレム要素持って来るからおかしくなったんだ。最初はミアリスがメインヒロインで、そのまま進行する予定だったろ」

「くっくっく。ウリネたんとセルフィちゃん出した辺で急に伸びたから、仕方ないやんけ。あ。これラブコメ要素入れるしかないなって、卿も思ったやろ」


「まあ、分からんでもない。カクヨムコンの期間中にネタ切れたからな。五将軍、三邪神のあとに四天王出した辺りで、読者も気付いただろ。こいつ、やってんなって」

「くっくっく。事実、鬼窪出したくらいがピークで、その後に茂佐山出したら急激にPV減ったのをよく覚えておる。それまで1日5000前後を推移していたのに、余と卿が魔王城で決戦しとる辺りでは2000切ってた」



「その後の日常回祭からの第二部。何か言い訳しとけ。そろそろ締めるぞ」

「くっくっく。おっぱいおっぱい言ってた記憶しかない。あと農協ラスボスにしたくらいから、なんかヤケクソになってた。思い出すとお腹痛い」



 黒助はアイスティーを飲み終えて、コップを腹立ちまぎれにベザルオール様へ投げつけると、静かに立ち上がった。


「終わろう。なんか、昔のエロゲーのやっつけ仕事で作ったボーナストラックみたいになってきた」

「くっくっく。ヒロインは欠片も存在せず、余と卿しかおらぬこれをボーナスと呼ぶ神経がちょっと理解できん。罰ゲームやで、これ。書いとる方も読んどる方も」


 春日黒助とベザルオール様がそちらに向かって最敬礼をしております。

 ご査収ください。


 ミアリスエンドが割と綺麗に纏まったので、よろしければ諸君におかれましてはそちらをもう一度ご覧になられる事が2人の最後のお願いです。




◆◇◆◇◆◇◆◇



 あとがき



 くぅー。疲れました。


 失礼いたしました。申し訳ございません。

 拙作を最後までお読みいただきまして、まずは御礼申し上げます。

 特に第二部開始時に脱落しなかった、今ここにおられる変態(誉め言葉)の皆様。


 本当にお疲れさまでした。


 いやもう、くぅー疲れましたは皆さまが言うべきお言葉。

 どうぞ、ご自由にお使いください。

 私は見てみぬふりをいたします。


 茶番パートでだいたい語ってもらったのがもう、そのまま反省点でございます。

 農業にもっとフォーカスを当ててスローライフものにしたかったはずなのに、途中からバトルものにシフトした。

 まあ、ここまでは良しとしましょう。


 まだPVも付いておりましたし、なんだかんだとご新規の読者様も増えておられました。


 ですが、「黒助がぶん殴って終わり」と言う、ワンパンマンに鼻くそと牛乳溶かしてシェイクして、その後ワンパンマンと牛乳を取り除いたみたいなバトルを何度繰り返した事でしょうか。


 正気ではありませんでした。


 一部と二部の間に挟んだ日常回シリーズが割と好評だった時に「ああ。やっちまったなぁ」とクールポコが餅ついてるシーンが何度も脳裏に浮かびました。


 また、これは拙作だけではなく、他の時空も含めてここ1年くらいの反省点なのですが、私、困ったらとりあえずおっぱいの話しとけば良いとか思い始めてる気がするのです。

 小学生に脳が退化したのでしょうか。

 いえ、そんな事はありません。



 小学生に失礼ですね。申し訳ありません。

 多分、今の小学生は円安の話とかしてると思います。



 もう1点大きな反省をすべきは、二部になってから特に顕著でしたがメタネタぶっこみ過ぎやんけ問題です。

 かつて、平成が終わろうとしていた頃。

 デビュー作を改稿している際に担当さんから口を酸っぱくして言われました。


「どうして隙あらばメタな事書くんですか。そのノリ、平成中期までなんですよ。もう平成終わるんですから。ホント勘弁してください」


 このようにご忠言を繰り返し頂いたにも関わらず、私は令和のご時世にやってしまいました。

 昨今ではパロディネタも敬遠されがちだとよく耳にします。

 そして、下ネタも控えるべきだととても大変極めてよく耳にします。



 でも、それ全部抜くとですよ。拙作は何も残らないですよね。



 酷い時にはメタとパロディを合わせた回で下ネタ全開でしたもの。

 ウマ娘の件とか、何度繰り返したか分かりません。


 それでもコメントをくださったり、ハートを置いて「読んでるぞ!」と激励くださったりして頂いたご恩は忘れません。

 サイレント読者の皆様にも同様に感謝しております。

 読者様に恵まれ、救われた結果、なんかよく分からないけど完結する事が出来ました。


 これから来月始まるカクヨムコンに向けていくつか書こうと思っているのですが、ここでまたしても大きな問題が立ちはだかります。

 なにやら、今年からルールが変わって「カクヨムで書籍化した経験のある書き手は『プロ作家部門』にしか参加できない」のだとか。



 運営さんは生肉おっぱいに付けて、サバンナに行けと私におっしゃるのですか。



 という事で、今回は中編くらいのボリュームのしょうもない話をいくつか書いて、記念参加しようかと思っております。

 ラブコメを久しぶりに書いて、異世界ものも1つ書いてとプロットは組んでいるのですが、10000文字も書かないうちにおっぱいの話し始めるんやろなぁと私は踏んでおります。


 なにがどうしようもないかって、アレですよね。

 セルフレイティング外して、性的描写ありにして、ガッツリねっとりとおっぱいの話書けばまた違うはずなのに。


 私の作風で皆様を興奮させられる官能的な文章が書けるのか。


 書けるはずがないのです。

 ちょっとお待ちください。


 3分で考えます。



~~~~~~~~~



 〇〇は、おっぱいにむしゃぶりついた。

 すぐに感じる、体中を駆け巡る熱を持った興奮と、満たされていく長年待ち焦がれた欲求、そして想像でしかなかった感触が創造される舌の上。。


 お口の中がレーズン祭や。



~~~~~~~~~



 ねっ?


 こんなもん堂々と不特定多数の方がご覧になる空間に出せる胆力や度胸があれば、多分私の人生は今の世界線にすっ飛ばされていないと思うのです。

 私のペンネーム、両親や90過ぎたじいちゃんとばあちゃん、親戚、友人、みんな知ってます。


 何なら、最近は通院している耳鼻科と内科と歯科医の関係者の方も知ってます。


 歯科医の私を担当してくださっている衛生士さんなんか、カクヨムまでチェックしておられるので、これでおっぱいのガチ描写した日には、次の歯科検診の時に私の顔見た瞬間噴き出して、手が滑って歯石取るヤツが歯茎に刺さります。



 これはいけません。

 いつも以上の脱線をしておりました。


 現在、午前5時過ぎでございます。

 しかも今日は仕事が休みと言うことも相まって、なんだかテンションが普段よりも高く、ノリノリでしょうもない事を書き殴ってしまいました。


 纏めましょう。


 色々とアレだった拙作ですが、散々反省などをのたまって参りましたが、ここまでやりたい放題させて頂くと書いている私としては結構楽しかったのです。

 拙作に1年近くお付き合いくださった読者様には、今一度深く感謝いたします。


 1つだけお願いを聞いて頂けるのならば、12月の新作連載まで名作と呼ばれる文章を読まないで頂きたい。

 ラノベも含めて? 当たり前ですよ。そんなの大前提です。


 ラノベなんて絶対読まないでください。すぐに私の事が嫌いになりますよ。


 夏目漱石、太宰治、芥川龍之介。

 この辺りも当然ですが、星新一作品などは極めて危険です。


 2ページで私の1年を超えて行かれるのです。


 その後に私の拙文を読まれると、無言でブラウザバックされること、容易に予想がつきます。私だってそうする。

 桃太郎やかぐや姫くらい馴染みのあるものならば、影響は少ないかもしれません。


 ああ、ジブリの「かぐや姫の物語」はご覧にならないでください。



 御門のシーンだけで、私の100万文字を超える拙文よりも笑えるので。

 画像検索してみてください。あんなの反則ですよ。



 それでは、最後にもう一度お礼を申し上げて結びとさせて頂きます。


 拙作にお付き合い頂き、大変ありがとうございました。


 よろしければ、別の拙作を鼻で笑いに来てくださると嬉しいです。

 またお会いしましょう。

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家の倉庫が転移装置になったので、女神と四大精霊に農業を仕込んで異世界に大農場を作ろうと思う ~史上最強の農家はメンタルも最強。魔王なんか知らん~ 五木友人 @Itsuki_Tomohito

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