31.マスラルの手紙
31.マスラルの手紙
SSSランク冒険者―――それは一人で、エンシェントドラゴンを余裕で倒すようなヤバい人間たちの総称。そして世界でたったの15人しかおらず、他に類を見ない強さを持つ者たちのことである。そして
そんなことだから彼女は日々、自身と渡り合える、もしくは自分以上の実力を持つ者を探して旅をしている。そんな彼女がわざわざこのオリジーネに足を運んだ理由は言うまでもなく、オリジーネの冒険者ギルドのギルドマスターマスラルからのとある手紙だ。
―――剣舞祭の約二ヶ月前
「は〜ぁ、今日も疲れたわ。店員さん、キンキンのエール一杯ください!」
この日もギルドからの指名依頼で、街道を通る商人などを襲うワイバーンをざっと50匹討伐してきたジュリアは、ギルドに依頼達成報告をした後、ギルドに併設されている食堂でエールを飲んで自分を
「う〜ん、私偉いっ!わざわざギルドに呼ばれて来たのにも関わらず、簡単なたかが50匹のワイバーンの討伐なのにしっかりミスなくこなしてて偉いっ!」
ジュリアの自画自賛トークが始まった。
「もー、なんで私にはパートナーができないのかしら………
そんな、世界で最も強い15人の中の一人より強い男なんてそうそういねーぞ、という視線がジュリアに注がれる。そんな中、一人の若い男が席を立ってジュリアに近づいていった。
「ねぇ、ちょっといいかな?」
「何かしらぁ?今飲んでるんですけどー?」
「貴女のことがひと目見たときから忘れられなくてさ、もし良かったら俺と―――」
「ごめんなさいね、今はそういう気分ではないのよ〜」
「え、でも今パートナーがほしいって………」
「だから言ったじゃない、
「そ、それは俺が弱すぎるってことかな?」
「当たり前じゃない、あなたがこの私に勝てるとでも?指一本すら触れられないわよ」
「ほう、やってやろうじゃねぇかぁっ!」
みんなの前でこっ酷く振られて怒った男がジュリアに襲いかかった、が―――
―――ギィィィンッ!
男がジュリアを殴ろうと突き出した拳が、ジュリアの外側に貼られている結界のようなものによって思いっきり弾かれたのだ。
「ほら言ったでしょう、あなたじゃ私に指一本すら触れられないって。しかもいきなり女に殴りかかる男なんて
「クッ………!」
「もう
「お、覚えてろよっ!」
ジュリアの美貌に惹かれて告白してくる男は今まで星の数ほどいた。しかし、その中の誰一人としてジュリアのお眼鏡には敵わなかった。
「はぁ〜、強くてかっこいい男の人………」
「ジュリアさーん!お手紙が届きましたよー!」
酒場の店員が手紙を持ってジュリアのところにやってきた。
「手紙?誰からかしら?配達元はオリジーネ冒険者ギルドになっているわね………」
ジュリアが手紙を開くとそこに書かれていたのは、
【拝啓 SSSランク冒険者、ジュリア様
最近はだんだん気温も上がってきましたね。お身体は大丈夫でしょうか?最近風の噂で貴女がご自分より強い人を求め旅をしていると聞いたことがあります。
―――あぁもう面倒くさいわ!儂は
まぁそれはさておき本題に入ろう。今回わざわざお主に手紙を出したのには訳があってな………ついに見つかったんだ!お主の探し求めている理想の人物が!先程
オリジーネ冒険者ギルド ギルドマスター マスラル】
という
「あんのクソジジィ!私を超えるであろう化け物?そんな奴いるわけないでしょっ!まぁ、でも面白そうな内容じゃん?これで次の旅の目的地は決まりね!」
リュートのステータス
Lv:46497
種族:50%人間
HP:
MP:
装備:ローブ(等級:測定不能)、剣(等級:測定不能)、指輪(等級:測定不能)
獲得スキル一覧:
(剣術系)縮地、絶対切断、次元切り、持久力、駆け足、神速移動、斬撃範囲拡張
(魔法系)苦痛耐性、錬金術、生活魔法、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、聖魔法、闇魔法、時空魔法、空間魔法、ストレージ、ダストボックス、転移魔法、創造魔法、テイム、魔物意思疎通、魔物召喚、付与魔法、浮遊魔法、飛行魔法
(その他)手加減、自動解体、隠蔽、気配遮断、脅迫、魔力放出
ユニークスキル一覧:ナビゲート、神眼、成長加速
称号:異世界人、苦痛に耐えし者、不運の象徴、修行バカ、ドM気質、ドMを極めしもの、剣神、魔帝、鬼殺し、神を模倣する者、神龍の友、空の覇者
加護:神龍の加護
鮮変万華の技:
『炎刃』一式「絶火」二式「不殺の炎」
『風刃』一式「殺爪」
『炎風刃』一式「炎嵐」
『氷風刃』二式「凍龍」
『吸魔の太刀』滅光斬
『彩刃』一式「輝夜の舞」
不運の象徴と呼ばれた少年、努力で異世界を無双する 〜努力で最強になった男の英雄譚〜 鷹藤ナス @ryoutaisyou3110
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