闇の女王は真紅の絆を辿る

　魔族の魔眼を持つエルフの女剣士ライラヴィラ。彼女は魔界の大魔王から人界を護る勇者の候補として老賢者の手で育てられた。ある日、友との約束を果たすために魔界から訪れた魔族レグルスと出会い、悪鬼アモンと化した彼の友である大魔王と対面する。
　レグルスと勇者たちの手により悪鬼は討伐されるが、その場に残された『闇の深淵の鍵』がライラヴィラの身体に入り込んでしまう。彼女は大魔王の証である『鍵』を身体から外すため、レグルスと共に自らのルーツを辿る旅に出る。

　やがて明かされる大魔王の真意、そして二つの世界を滅ぼさんとうごめく彼方の存在。ライラヴィラとレグルスは世界を巡るうち、互いを唯一無二の存在だと意識し惹かれ合う。
　ふたりの絆たる強き意思と愛が世界を救う、魔王と勇者の英雄譚。

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