解決するのは……え、おじさん探偵団?
- ★★★ Excellent!!!
――大切なものを頂戴いたします。期日は……。
黒いカードに書かれた、怪盗の予告状。
陰鬱とした街を闊歩し、銀色に輝く大きな月を背に、窓枠のところに足をかけて立つ。
漆黒のモーニング服に、シルクハット。目元を覆う黒い仮面の下には、左右に細く伸びた形の良い髭。
大胆不敵でありながらも、気品を感じさせるその人物は――怪人影男爵。
誰もがその怪人に目を奪われ、身動きをとることすらかなわない。
「あの。探偵団への依頼はこちらで、とお聞きしたのですが――」
喫茶店『ペッシェ・ロッソ』を訪ねてきた依頼人。
その怪人に挑むのは少年――ではなく、おじさん探偵団⁉
大柄で筋肉質、圧倒的存在感と様々な経験を持つダンプカーの運転手・久保くん。
クールに見えるが温厚な性格、女性客がこぞって来る喫茶店のマスター・中嶋くん。
言い回しは哲学者、人間の内面を追及するミステリアスな医者・宮城くん。
手先が器用で、様々なモノが作れるホームセンター店長・島貫くん。
お堅そうに見えて実はアニメ好きなヲタク、地方公務員・雉子波くん。
さあ、あなたは誰と恋をする――じゃなかった、
社会の波に揉まれても個性的な彼らは、事件を解決することが出来るのか――⁉