第2話 愛とは

さて、一話では割愛しました、愛のお話です。


私自身は両性愛者だと自己認識しておりますので、恋愛対象はどちらもお相手が出来ます。


ですが、かつての恋人の1人に、こう告げられたのです。


『お前の愛は軽すぎる』


薄く、軽く、私は求愛出来てしまう。


私は自覚してしまいました。

誰でもよかったのです。

私の心の内を慰め、寂しさを埋める存在であれば、誰でもよかった。


『愛しているよ』


育児放棄をしてもそんな言葉を吐き続ける片親に、影響されたのかもしれませんね。


愛とは、私にはなんだかよくわかりません。


私には、寂しさを埋める為だけの代替品であり、道具としてしか見ることが出来ないのです。


しかしまぁ、自覚後はなんとか気にしながら、寂しさの道具にはしないようにしています。


愛への裏切りに、あまり抵抗はありませんね。

子を孕ませないのなら、他で発散でも浮気でもしてきなさいな、と。

孕ませてきたのなら、即刻別れますが。面倒の元ですから。


ついでに、私は妻子持ちには手を出さないと決めています。

バレたら面倒なのは、もう目に見えておりますからね。


しかし、恋人くらいなら、まぁ、体の関係がある程度なら良いのでは?と思っております。


だって、そこに心は無いのでしょう?


でしたら、お互いが道具なのですから、許して差しあげたらよろしいと思うのですよ。


しかし、そうなると最早、恋人の権利や必要性の話となりますね。


恋人が持ち合わせる権利ってなんでしょう?


──……優先性交権、とか?(笑)


けれども、第一優先の恋人では満足出来ない。

それで他の人間にも手を出すのでしょう?

なら、第一優先が恋人であるうちはよろしいのでは?


日本人は潔癖な事を求められる。


良いではありませんか、肉体的快楽で埋められる隙間なら、それは否定する必要などないのですよ。


愛が純粋な訳ありません。

性より先に愛があるのは、それこそ童話の世界や純愛ラブロマンスの中だけですよ。


愛なんて、所詮は性欲の起こす脳の反応に過ぎませんからね。


世間様方は、恋愛にロマンを求め過ぎておりますよ。私に言わせればね。

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