第7話 冬の日曜日

「冬の日曜日」


久しぶりに

明るい日射しを見た

冬の日曜日

でも

心は曇ったままだ


久しぶりに

穏やかな午後を感じた

冬の日曜日

でも

心は不安のまま


いつか終わりが来るはずだった

きっと終わっていくはずだった

すべてのことは

終焉に向かって歩いているのだから

終わりがあるから

始まりを迎えられるのだから


明日からどんな顔で過ごしていこう

明日から何のために生きていこう

すべてのものは

死に向かって加速しているのだから

始まりはその瞬間から

終わりへとつながっていくのだから


そんなことばかりを考えてしまう

君のいない冬の日曜日

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る