第10話 摂氏18℃

「摂氏18℃」


たぶん君の暖かさに気づかずに

僕は好き勝手なことばかりやっていた

失って初めて気づくことばかりだから

いつまでたっても大人になれない


たぶん君のありがたさに慣れきって

僕はありがとうの一言も言えなかった

失ってやっと後悔することばかりだから

どこまで行ってもたどり着けない


「摂氏18℃」の思いを

暖かく感じるのは冬の心―^

涼しく感じるのが夏の心

人の心はあいまいだ


たぶん君がいてくれることが

あたりまえだと思っていた頃





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