おお冥王よ 至高なる者の強き集いの内に

 リメイクというか翻案というか、リボーン・オブ・ギリシャ神話っていう趣の作品。古代ギリシャ神話の、冥王ハデスとその妃ペルセポネの出会いを描いた神話物語です。ストーリーの骨格そのものはほぼ完全に実際の神話ベースなのですが、肉付けの仕方とアレンジの加え方がほんっとうにうまくて、読んでる途中で三回くらい爆笑してしまいました。

 何がいいって、ヒロインのすごく積極的なところと、冥王ハデスの純情な恋心が合わさって一つに結ばれていくその流れがとても現代的なラブロマンスの構造を持っていて、それがとてもよかったです。