実体

真の実体には誰も辿り着けない。

より抽象的か、より具象的であるかであり、観測者の数だけあるその実体を捉えることは観測者自身にも不可能である。


なるべく主観を抑えて説明したつもりだがどうかね。アレを捕らえようなんて正気とおもえんが。


魔導兵?駄目じゃろう。自動人形にどう命令するんじゃ?その対象が定まらんから苦労しとるわけよ。

説明が悪かったかの。要は認識しなければいけない要素が多すぎるってー話でな。日の傾きだとか、気温だとかな。いつ見たとか。まーそーことじゃ実体というのは。そのまま受け入れるぐらいしかないんじゃないのかのう。ある意味すでに捉えてはおるわけよな。ザ・マテリアル。じゃろ。


それなりに被害もでていて何とかしたい気持ちも十分分かるし、お前さんの立場もわかっておるつもりじゃが─ まー気長に頑張んなさい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

一瞬のきらめかない 中務ジェルフ @nakatsukasa-jelly

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る