おまけ・設定
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剣打ちとは
召喚儀式のようなもので、かつて剣を触媒にして異界の力を降臨させていたことから剣打ちという名前がついた。捧げるものは必ずしも剣である必要はなく、他の武器でも生活用品でも、それこそ人間でも可。作中の
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この世界
大陸というものが存在せず、大海に島国が無数に点在している。飛行技術は発達しておらず、他の国に行くにはもっぱら船を利用するしかない。国によって術や魔法のような神秘を扱う技術が独自に確立されている。異界の力の一部をこの世界で使えるようにした『剣』が発明されて以降、火薬などを用いた兵器類の開発技術は一気に衰退していき、今ではほとんどの国が剣のみで武装している。普通に異界のヤバいものを召喚してしまい滅びた国もたくさんある。
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剣問師
未解析の剣は基本的にはその異能を実行することができない。解析によってその剣を正しく実行するための
剣問師は師匠から技術を学び、ひとり立ちした後は個人で活動することがほとんどで、横のつながりがあまりない。実力者は有能な剣問師を囲おうとするため依頼主も固定されることが多い。(カイと紅の関係がこれ)
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異界
ここではないどこか別の世界。めちゃくちゃにやべー力に満ち溢れており、神のような存在がそこら中を闊歩している……と考えられている。
実は剣打ちによってつながる異界は一つではない。
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【
国や街など、こちらの世界で認識されている区切りの範囲を劇場とみなし、そこに存在するもの全てを徐々に異界化させる。影を奪い、異界の影を与えるという性質上、無機物にも作用する。人やペットなどの生命体を異界の玩具に変えてキャストとして動かし、演目を妨害しようとする存在の排除を試みる。
作中では『剣が勝手にプログラムを実行した地点から遠ざかる程に影響が強くなっている』と書かれているが、これは誤り。この異能は陽が沈まないと効果が発動しない。作中でプログラムを実行した時点ではまだ陽が落ちきっておらず、主人公がフルーツをつまみ食いしたりホテルの階段を駆け下りたりしている間に陽が落ちたため周囲の景色が一気に異界化したように見えた、というのが真実。後ろを振り返ればホテルも異界化しているのが見えたはずだが……。夜が深まるにつれて異界化が進行し、日付が変わる瞬間にフィナーレの花火が打ち上がることで演目は終了する。しかし主人公はラスボスとして用意されたキャストを撃破したため、フィナーレの演出が繰り上げられた。
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Q. カイはベテランの剣問師なのにアニバーサリーが勝手に動くのを予想したり止めたりできなかったの?
A.
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Q. 紫金の国の守り人は何してたの? ちゃんと仕事して?
A. 紫金の国には国主を守護する四天という者たちが存在し、彼らは強力無比な剣を扱う強者でした。異界の呪に対抗するための剣(カイが持つ
守り人なんだから異界の呪に対抗する剣はずっと実行しておけよ、と思われるかもしれませんが、普通、剣はその異能を四六時中実行しっぱなしにすることはできません。(例外はあります)
剣を実行すると、大気中に存在する熱霊と呼ばれるものが少しずつ寄ってきて、これが大量に集まり過ぎると剣が強制終了してしまうのです。カイがやっていたように術で熱霊を吹き散らすことで長時間の使用も可能ですが、そうすると今度は術者が力を使い過ぎて倒れてしまいます。
この熱霊については今の所詳しいことは分かっていません。一説によれば異界からやってきた微生物のようなものではないかと言われていますが、真偽の程は不明です。剣の異能が強いほど寄ってくる熱霊も増えると言われているため、強力な剣は連続で使用することができないのが普通です。逆に
ちなみに四天が持っていた剣は全て異界に飲み込まれて消えてしまいました。もったいないね。
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Q. 黄色い鳥弱くね?
A.
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Q. ラスボス弱くね?
A.
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Q. 剣の解析危険すぎでは? ていうかこの世界、他所の国に剣を持ち込んでテロが起きまくるでしょ
A. 普通、どの国でも外からの入国者には厳しい荷物検査が行われます。解析済み・未解析問わず剣を持ち込むのはご法度です。しかしカイは紅の伝手によって正規の入国ルートを使っていないため、検査をスルーしています。あのやたらと陽気な渡し守は紅の配下で、しばしばこういった密入国を請け負っています。
ちなみに国内における剣の解析ですが、『結界を張るための剣』というものが存在します。これは国レベルで管理されており、解析を行う際は国に申請してこれを借り、結界を張ってから解析を行う必要があります。カイは紅のお気に入りなのでこの剣を長期間貸与されていますが、今回はそれでは心もとないのでもう一ランク上の結界を張れる剣を貸してくれ、と言おうとしていたのです。しかし紅はそれを分かっていながら「紫金の国で解析してね」という明後日の方向にぶっ飛んだ命令を下したというわけです。
この結界を張る剣を確保できなかった弱国も当然ながら存在し、そういう国はまともに剣の解析を行うことができないので、自滅する、他の国に滅ぼされるor併呑される、他の国から剣を輸入して自衛する、のどれかになっています。
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Q. 作り方分かってるならアニバーサリー量産して国盗り(テロ)し放題では?
A. 剣打ちは異界へのポータルを一時的に開くようなものです。どこへ繋がるかは運次第、と言われています。つまり剣打ちの儀式を全く同じ条件でもう一度行ったとしても、全く異なる剣ができるか、あるいは剣打ち自体が失敗します。こちらでいくら条件を整えてもランダムで繋がったあちら側の条件はその都度異なるからです。天文学的な確率で全く同じ剣ができることもないとは言い切れませんが……。
しかし近年では儀式や触媒の法則を解き明かすことによって、似たような傾向の異能を持つ剣を作る方法が徐々に確立されつつあるようです。
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Q. ていうかアニバーサリー使い回せばよくない?
A.
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Q. なんでカイくん急いでるのに果物食べに戻ったの?
A. カイくんは甘いものに目がないので。
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Q. 紅様の強さ雑に盛りすぎでは?
A. 紅は過去に色々とあったせいで劇場型の剣と同じような異能を生身の状態で持っており、夜の国そのものが体の一部みたいな感じになっています。個人が国と戦って勝てるわけないだろ……。そのため、どうにかして紅を他の国に連れ出すことができれば、彼女の強さはガクッと落ちます。やたらと花火を嫌っているのも自分の体内でドンパチやかましいことをされるのが不快だからという理由が大半です。一応、紅の『夜』の概念を汚されると能力が下がるからという理由もありますが、実際は花火を打ち上げた程度では誤差ほどの効果しかありません。
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Q. カイくん紅様との手合わせでジョイ使ったん?
A. 当時は持っていなかったので使っていませんが、さすがに使ったら城とかが沈むので怒られると思います。まあ使う前に叩き落されるかもしれませんが。
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Q. なんでアニバーサリーは人間を生贄にしたのに薙刀の形をしていたんですか?
A. さあ……?
基本的に触媒や生贄として捧げたものの姿が残ることは稀です。全然違う形に変化することがほとんどです。そういう意味で言うと、刀の形を保ったまま異能を持った
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Q. 紅の後ろにいた二人の女性はなんだったの?
A. 彼女たちは元は一人の優秀な術者だったのですが、紅が気まぐれに「双子の従者っていいよね……欲しくない?」と思ったので、ああなりました。意外と人格は元のまま残っていて、普通の双子みたいになっています。客人の前では無感情な人形娘ロールをして楽しんでいるだけです。元の名前が「紗友」だったので今はそれぞれ「左」「右」と名付けられています。
術者として紅に認められているというだけあって、戦闘面においても相当な実力を持っています。仮に剣を使用できない戦いになった場合、彼女たちとまともにやり合える者はあまりいません。
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元ネタとか
【
5meoなんちゃらという白い薬。誤飲すると感覚が敏感になったらしい。
【浄化剣・
ちょちょいのジョイくんやで!
【
国民的漫画の猫型ロボット。狸ではない。
【
なんか首にかけておくだけで空間除菌できるというやつ。本当に効果あるんですかね。
【
キラッとプリチャンより、金森まりあ。カワイイものにカワイイシールを貼ってくれる。
【
スーパーテンションズというグループが昔あったんですよ。
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夜に咲く夢 高山しゅん @ripshun
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