日本が生んだ「ファンタジー」の楽しさ

本作はヒロイン・ヒーロー(女性が先でなければなりません)が活躍する物語です。

概要には「獣鬼兵」の文字もありますが、それが何かは本編をご覧願います。主人公は美少女から美女に代わる境にいる少女で、初々しくも、手練れの男性に臆することなく戦います。この姿が実に格好いい。タグには「SF」と「ファンタジー」の両方がつけられており、高度な科学技術の片鱗を見せながらも西洋的舞台を活かしてファンタジーの要素も盛り込まれています。

これが、日本が生んだ「ファンタジー」。

欧米ならば、出自の違いによって選り分けて純血を保つでしょう。それは日本の流儀ではありません。美味しいものはみんな料理の皿に盛る。戦闘美少女もSFもファンタジーも全部盛り付けて創作料理ならぬ創作物語を作ればいい。

日本だからこそ生まれた楽しさてんこ盛りの本作。心が躍ります。

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