神と双子の特別な1日【コミティア　お試し読みサンプル】

片方は神の子供と崇められた孤独な一人、片方はひたすらに自由を求めた一人。

二人はすれ違いながらも、お互いの目的を達成しようと奮闘する。
彼らには夢がある。とてもささやかで、壮大で、到底叶う見込みの無い夢。
でも、それを一度も捨てることができなかった。…その夢は、いまでも彼の胸にある。
　彼はその出会いに震えた。
その一歩に、近づいた。この国に彼らが来たことは必然だと感じたのだ。千載一遇の好機だと。
──彼らに与えられた、夢の答えだ。