〈犯人役倶楽部〉の愉快な事件

かんにょ

「意外な犯人」

「いやはや、錚々たる顔触れ、というわけでもなさそうですな。誰も彼もがみな悪そうな顔をしているものかと思っていましたが、意外とそういうわけでもなさそうだ」


「まあ、なにしろミステリの犯人役ですからね。ミステリの犯人といえば概して〈意外な犯人〉が多いものですから」


 そういって柔和に笑う男もまた、とても本人が語るように連続殺人事件で十五人を殺害した凶悪犯には見えない、温厚な紳士といったいでたちであった。

 斯くいう私も、つい先ほど温泉街で妻を殺害してきた殺人犯人である。

 完全な密室、完全なアリバイ、これ以上ない完全犯罪を成し遂げたが、それでもあの名探偵は私の犯罪を完全に見破った。警察に捕まった私はてっきり拘置所に連れて行かれるものと思ったが、実質に連れて行かれたのはこの絶海の孤島クローズドサークルに建てられた館で開催された〈犯人役倶楽部〉のパーティ会場だったというわけだ。

 世に日本探偵倶楽部JDCだの〈引き立て役倶楽部〉だのといったミステリの探偵や助手たちの秘密会合があることは知っていたが、まさか〈犯人役倶楽部〉などという反社会的な団体が存在するとは私も夢にも思わなかった。


「まあ、探偵や助手と違って、犯人というものは物語の最後まで明かされないものですから、倶楽部のメンバーにいまいち知名度がないのは仕方がないことですな」


「しかし、犯人役の中にも有名な犯人はいるでしょう。高明なモリアーティ教授やアルセーヌ・ルパン、怪人二十面相などはどうです?」


「モリアーティ会長なら、先ほど〈引き立て役倶楽部〉の方へちょっかいをかけに行くと言って出て行かれました。ルパンさんや二十面相さんは変装の名人ですから、どこかにはいらっしゃると思いますが、どなたかは存じ上げません。ルパンさんはお孫さんも入会されていますが、その方もどなたかは……」


「子供もちらほらいますな」


「ええ、近頃の子供は恐ろしいですな。昔はあの有名な殺人事件くらいしか子供が犯人だった例はなかったのですが、最近は子供が犯人なのもすっかりありふれた真相になりました」


「あそこにいる団体は?」


「あれも有名な事件の犯人たちでして、なんと容疑者全員が犯人だった事件です。一気に十二人も倶楽部に入会したので、当時は大騒ぎだったようですな」


「幽霊の団体もいますね」


「あれは金田一耕助とその孫によって犯人と指摘され、自殺した犯人たちです。推理で犯人を追いつめてみすみす自殺させてしまうような探偵は、殺人者と変わりませんよ」


 男は憤慨した様子で言った。


「だいたい、ミステリにおいて一番大変なのは探偵ではなく犯人なんですよ。探偵はただトリックを解けばいいだけですが、そのトリックを考えているのは私たちの方なんですからね。

 おまけに、そのトリックは絶対に先行作品と被ってはいけないという、ひどい制約つきでです!」


 と、そのとき先ほどの幽霊の団体の中で男の言葉にギクリとした顔をした人間がいたのを私は見逃さなかった。


「特にひどい例は、これも有名な事件ですが、犯人役だけでなく語り手役として事件の手記まで作者に書かされた例もあります。当然、自分が犯人だとは明かせません。その方は叙述トリックを駆使してなんとかやり過ごしたようですが、あの退役軍人に書かせれば良かったではないかと、今でも作者に言っているそうです」


 ミステリの犯人役にも、どうやら色々な苦労があるらしい。

 その後も男に連れられて、私はこの秘密倶楽部のメンバーを一人ひとり紹介された。


 エドガー・アラン・ポー。

 コナン・ドイル。

 ルーリス・ルブラン。

 ガストン・ルルゥ。

 G・K・チェスタートン。

 エラリー・クイーン。

 アガサ・クリスティ。

 ジョン・ディクスン・カー。

 レイモンド・チャンドラー。

 江戸川乱歩。

 横溝正史。

 松本清張。

 島田荘司。

 綾辻行人。


 名だたるミステリ作家が手がけた名作の犯人たちが次々に自己紹介をしてくれた。

 なかには探偵や助手など他のクラブにも在籍している者もいるらしく、まったくミステリというやつは誰も信用ができない。

 パーティ会場の隅で怯えたような顔をしている集団は人が殺されない「日常の謎」系のミステリの犯人たちらしく、せいぜい軽犯罪を犯した程度なのに残忍な殺人鬼たちの出席するパーティに出席させられてショックを受けている様子だった。

 ミステリ小説だけでなく、映画やドラマ、アニメやゲームなどの犯人役たちもいるようで、古今東西の著名な俳優たちが揃って並んでいる様はまさに圧巻であった。テレビドラマのサスペンスというものは、大物俳優が出てくればたいていその俳優が犯人だとわかってしまうので好みではなかったのだが、こうして著名な俳優に会うことができるなら悪くはないと思った。私も野球のイチロー選手に会ったときには思わずサインを貰いたくなった。

 現代の有名人だけでなく歴史上の人物もいるようで、三国志の曹操や水滸伝・金瓶梅の潘金蓮などにも会うことができた。だが彼ら中国人の犯人であるため、ノックスの十戒に抵触するのでどうも肩身の狭い思いをしているらしい。

 ちなみにこれは〈犯人役倶楽部〉のメンバーではないが、探偵倶楽部や〈引き立て役倶楽部〉の方には、幕末の勝海舟や「君主論」のニコロ・マキャベリなどもいるそうで、まったく羨ましい限りであった。


「一口に犯人役といっても、色々いるものですね」


「ええ、これでも、どうしても入会できない犯人たちもいたんですよ。世の中には『読者が犯人』などという反則じみたミステリ小説も結構ありますからね。まさかその小説を読んだ人間を全員入会させるわけにもいかないでしょう」


 男はそう言ってパイプに火を付けた。

 と、その時、パーティ会場の外で大きな悲鳴が起こった。


「なにかあったんでしょうか」


 我々が悲鳴を聞いた部屋へ向かうと、そこはパーティ会場の広間から少し離れた一室で、一匹のオランウータンが檻の中に倒れていた。どうやら殺されているようだ。


「オランウータンもいるんですか」


「ええ、動物が犯人役なのは古いミステリに多いです。蛇もいますよ。これがミルクを餌にする変わった蛇でして……」


 周囲を見渡すと、男がいったように部屋の中には蛇や猫や馬など大小の様々な動物が入れられていた。第一発見者は先ほど会った「日常の謎」系の犯人たちで、動物たちに餌をやるために部屋に入ってきた際に事件を発見したらしかった。

「日常の謎」系の犯人たちはこの非日常的な事件にすっかり恐慌を来していたようだったが、それ以外の〈犯人役倶楽部〉のメンバーたちはというと、至極冷静な者が多かった。

 なにしろ自分で死体をバラバラに解体するような連中なので、エテ公が一匹殺された程度で動じるようなタマではないらしい。死体を見てわざとらしく悲鳴を上げて、犯人ではない演技をする必要もない。なにしろここにいる者は「全員悪人」なのだ。

 ……そして、それがこの事件の最大の問題であった。これだけ怪しい容疑者候補が多い殺人事件、否、殺獣事件は、おそらく前代未聞であろう。


「彼らも〈犯人役倶楽部〉のメンバーなのですが、なにしろ凶暴な動物なのでパーティに参加させるわけにもいかず、この部屋の中で檻に入れておいたんですが、まさかこんなことになるとは……」


 現場には様々な動物犯人が檻に入れられていたが、そのどれもに厳重に鍵がかけられており、鉄格子の隙間からでも彼らにオランウータンを殺すことはできなかっただろう。

 鍵は外からは簡単に開けることができるが檻の内側からは施錠や解錠はできず、氷や針と糸のトリックが使われた形跡もない。おまけに餌の時間になるまで、この部屋に入る者は誰もいなかったらしい。現場の部屋自体には鍵は掛かっていなかったようだが、犯行当時この部屋はいわゆる「衆人環視の密室」になっていた、ということができるだろう。

 最初に述べた通り、このパーティ会場は絶海の孤島に建てられているため、すぐに警察や探偵役の助けを借りることはできない。彼らが来るまで、オランウータンを殺害した犯人は我々自身で見つけなければならないわけだ。


「容疑者の数は非常に多いです。ですが、この島が絶海の孤島である以上、犯人はこの中にいることは間違いありません」


「とはいえ、我々はいわば全員が犯人なわけですからな……。怪しいといえばここにいる全員が怪しいということになる」


 先ほど述べたように〈犯人役倶楽部〉には探偵役も兼ねている人物もいるので、彼らを中心にしてさっそく推理合戦が始まったようだった。


「まず、現場が密室であったことから推察するに、怪しいのはフェル博士やH.M.卿らに捕まった犯人たちでしょう。彼らときたら、現場を必ず密室にしなければ気が済まないタチのようですから」


「いやいや、そんな単純な問題ではないでしょう。我々〈犯人役倶楽部〉のメンバーはミステリの犯人なのだから、この事件の犯人もまた、必ず〈意外な犯人〉でなければならないはずです。それならば逆に、もっとも犯人らしくない人物こそ犯人であるべきだとは思いませんか」


「なるほど一理ありますな。しかし、すでになんらかの犯人である我々の中に、果たして『意外な犯人』などいるものでしょうか?」


「強いていうなら殺人の経験がない〈日常の謎〉系の犯人たちが犯人であれば、これは意外でしょう。しかし、彼らもまた第一発見者というもっとも怪しい立ち位置にいるため、この推理は成り立たない。第一発見者が早業殺人で密室を作るのはミステリではもっとも古典的なトリックのひとつですからな」


 ここで早業殺人の話が出たので彼らの条件をよくよく調べてみたが、〈日常の謎〉系の犯人たちは全員が同時に部屋に入って相互監視の状態にあり、また遺体発見の状況からして早業殺人のようなトリックは不可能であることが明らかになった。

 また彼らは全員が初対面であり目撃証言の口裏を合わせたとは考えづらく、登場する作品が違う以上、彼らの中に見えない繋がりミッシングリンクがあったとも考えづらい。

 と、その時、館の使用人(この人物もまたとある事件の犯人なのだが、ヴァンダインの二十則に反した犯人のため他のメンバーからは下に見られている)がやってきて、館の固定電話に先ほど着信があったと告げた。


「先ほど〈被害者役連盟〉会長のアクロイド氏からお電話がありまして、先ほどお亡くなりになったオランウータン様が今度は被害者役となって、向こうに到着されたようです」


「〈被害者役連盟〉などという組織もあるのですか」


「ええ、もっともたいていは死んでおりますのでほとんど幽霊パーティのようなものですが……。いまオランウータン様にお電話を代わります」


「なるほど、死者からの伝言ダイイングメッセージというわけですな」


 そこで「赤毛連盟」の犯人ほか複数の幹部が電話を代わってオランウータンと話し始めたが、なにしろ相手はフランス語でもイタリア語でもスペイン語でもなくエテ公の言葉なので、オランウータンがウホウホキーキーと鳴いたところで何を言っているのかわかる者はいなかった。


「うーむ、これでは被害者からのダイイングメッセージは望めそうにないですな」


「……先ほどから思っていたのですが、既に死んでいるのに現在進行形のダイイングメッセージはおかしいのでは?」


 斯くして、事件は暗礁に乗り上げた。

 その後も議論は続き、オランウータン自身が罪に耐えかねて自殺をしたという説、事故死説、この小説の作者が犯人だという説、読者が犯人だという説など、さまざまな説が持ち上がったが、どれも決定打に欠けていた。この小説の語り手である私も当然怪しいとみなされ疑われたが、私に倶楽部を紹介してくれた男と常に行動を共にしていたという完璧なアリバイがあったため、ひとまず容疑者からは外された。

 やはり我々はあくまで犯人役であって、こうした難事件の解決はホームズやデュパンやポアロやクイーンのような名推理を行うことは無理なのであろう。

 我々はひとまず事件の解決を諦めて、名探偵や警察が来るのを待つことにしようという流れになった。

 と、その時であった。


「なんだなんだ、お前たちは。私がいないと、こんな簡単な事件を解くこともできないのか」


「モリアーティ会長!」


 そこに現れたのは、かの名探偵シャーロック・ホームズ最大の敵にして、パーティを抜けて〈引き立て役倶楽部〉の方に行っていたはずのジェームズ・モリアーティ教授その人であった。


「〈引き立て役倶楽部〉の事件はどうされたのですか?」


「フン、事件は起こしたが、あのワトスンたちがあまりにも間抜けでまるで真相を見破らないので、さっさと見切りを付けて自前のモーターボートで帰ってきたわい。やはり私の好敵手となるべき人物はあのホームズのやつ以外にいないということじゃ。それよりお前たち、オランウータン殺しの一件は聞いたが、二十一歳にして二項定理の数学論文を著した私の頭脳をもってすれば、こんな事件など赤子の手を捻るように簡単じゃ」


「あのう、前から気になっていたのですが、二項定理で一体どうやって数学論文を書いたんですか?」


「よいか? お前たちは自分が犯人役なものじゃから、先ほどから『意外な犯人』にばかり注目していて、事件の本質を見誤っていた。この事件の本質はなにか? 言うまでもなく、これは『衆人環視の密室』だということじゃ。

 ここで注意せねばならないのは、この密室それ自体には鍵はかかっておらず、あくまで『この部屋に入ったものは誰もいなかった』という目撃証言のために密室が生じていた、という点じゃ。

 すなわちそれは、この密室を見ていた目撃者たちの視線さえ回避すれば、この密室を破るのは容易い、ということを意味する」


「つまり、目撃者を欺くなんらかのトリックが使われた、ということですか?」


「フン、トリックか。そんなものを使うのは所詮、二流三流の犯人に過ぎん。密室トリックやアリバイ工作で愉快な手品を見せたところで、探偵の奴らにさあこの謎を解いてみてくれと言っているようなものじゃ。真の犯罪者は、そんな目立ちたがり屋のするような低俗な小細工はせん。あくまで自らは闇の中に身を潜め、すべての犯罪の糸を操ってこそ、悪の権力者になれるというものじゃ」


「では、犯人はトリックなど使っていない? しかし、トリックを使わずにどうやって目撃者の視線を逃れたというんですか?」


「犯人はな、そもそもトリックなど使う必要がなかったのじゃよ。すなわち、トリックを使わずとも目撃者の視線から逃れられる者こそが犯人じゃ。ここまで言えば、もうお前たちにもこの事件の犯人がわかっても良さそうなものじゃがな。

 そう、ここは〈犯人役倶楽部〉――ミステリの歴史における様々な犯人たちが集まる場所じゃ。ミステリの歴史上に凜然と輝く犯人でありながら、決して人の目につかない、普段は決して目立つことはない人物。そんな透明人間のような条件に当てはまる犯人は、わしは一人しか知らん」


「ま、まさか――」


「そう、この事件の犯人はG・K・チェスタートンの生み出した『ブラウン神父』シリーズの中でも特に傑作とされる一作――『見えざる人』の犯人じゃ。その場所に確かにいながら、決して見ることができない『心理的な透明人間』……だからこそ、奴は目撃者の視線を掻い潜り、衆人環視の密室を突破することができたというわけじゃ」


「動機は!?」


「動機か。そんなことはわかりきったことじゃ。奴はミステリの歴史上に名を残す犯人でありながら、普段から彼を気にかける者はほとんどいない。犯罪界のナポレオンと呼ばれた私や、あの有名なオランウータンのようにはな。奴はこの〈犯人役倶楽部〉の中でも、やはり〈見えざる男〉になっていたのじゃ。それゆえに、奴はこのような大それた〈超純密室犯罪〉を起こそうと考えたのじゃろう」


 モリアーティ教授の推理はまさに荒唐無稽で、普通に考えればとうてい信じられるものではなかった。

 だが、我々はそんな教授の推理にどこか納得をしてしている自分に気がついていた。

 教授が指摘したとおり、我々もまた彼を無意識のうちに犯人候補から外していたのだ。

 彼こそはまさに二重の意味で『見えざる』犯人となっていたのだ。

 だが、その教授の推理を真っ向から否定する者が一人だけいた。


「ふふふ、教授、あなたの推理はとても興味深いものだったが、しかしその推理には穴があると言わざるを得ない。それはね、『見えざる人』の犯人は決してあなたが考えたような動機で犯罪を行わないということだよ。

 あなたは先ほど、自分のことを闇の中に身を潜めてすべての犯罪の糸を操る悪の権力者と語ったが、そんなあなただって、最後はこの僕と直接対決をして、ライヘンバッハの滝壺に落ちる羽目になったじゃないか。真の『見えざる人』は、あなたと違い、最後まで自分の身を明らかにしようとはしないものなのさ……」


「なんと――」


 モリアーティ教授の目がカッと開かれた。


「貴様……よもや、シャーロック・ホームズか!」


「あの時に受けたバリツの傷はまだ痛むかい、教授?」


 シャーロック・ホームズはそう言って不敵に笑いかけた。

 それは、これまで〈犯人役倶楽部〉に私を案内してくれた、自らを連続殺人鬼と語った男であった。シャーロック・ホームズ氏は変装をしてこの〈犯人役倶楽部〉に潜入捜査し、犯罪者たちの動向を探っていたのだろう。


「で、では、貴様の推理するこの事件の真犯人とは一体誰じゃ! 一体誰が、どうやって衆人環視の密室を抜け、あのオランウータンを殺せたというのだ!」


「教授、あなたの推理は途中までは当たっていたよ。この事件の犯人は、密室トリックなど使っていなかった。犯人は密室トリックを使わずとも、目撃者の視線を逃れられる者だったんだ。それだけじゃない。この陸地から遠く離れた絶海の孤島にも容易く入り込み、あの凶暴で危険な殺戮オランウータンをいとも簡単に殺すことができる、そんな条件に該当する者を、僕は一人しか知らない――」


 その時、いきなりレールガンをもった女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で「犯人は私だ!」と名乗り出た。

〈殺戮オランウータン〉と間違えたというのが動機だった。


【問】

 どうしてレールガン女子高生は誰にも見られずに衆人環視の密室を突破できたのか?


【解】

 レールガン女子高生はとにかくすごいのでなんでもできるから。


【問】

 レールガン女子高生ってそもそも誰?


【解】

 大河氏の「いきなり長いレールガンを持った女子高生が全てを解決する話」の主要登場人物。

 詳しくはカクヨムにも掲載されている「いきなりレールガン女子高生」(https://kakuyomu.jp/works/1177354054883346749)を参照のこと。


【問】

 なんでレールガン女子高生をオチに使ったの?


【解】

 オチに困ったから。


【問】

「見えざる人」読んだことないんだけど。


【解】

 青空文庫にありますよ。

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〈犯人役倶楽部〉の愉快な事件 かんにょ @kannyo0628

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