夢と現(うつつ)、幻と現実の錯綜を不思議な文体で見事に描いた秀作。黒い世界に溢れた謎の彩(いろどり)を感じさせる独特の描写が秀逸です。
第9回新潟日報文学賞受賞(本名で受賞), 第34回北日本文学賞宮本輝選奨受賞(本名で受賞), 第20回ゆきのまち幻想文学賞入賞(筆名で受賞), 第27回ゆきの…
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(120文字)
不条理に生きる女の子もいつしか成長して過去を乗り越える。そう信じさせてくれる勇気の小説でした。個人的にはどことなく哲学者ニーチェを連想させる物語です。先生の世界観がしっかり根付いた小説です。
詩のような文体と、どこか薄暗くて優しさがまとわりついた会話が特徴的な作品はっきりと書かれていないけど、きっとあの子は深く傷ついていて、疑いぶかくなりながらも誰かにすがってみたいんだ登場人物た…続きを読む
サスペンスやミステリーではなく、純粋なホラー小説。いわゆるサイコ系の事件や犯人を描くホラーではなく、誰の中にもあるような支離滅裂な夢の世界を描いている。……というのはあくまで自分の解釈で、あっ…続きを読む
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