悪用サイトへの対応と著作権侵害について

対SYOSETU

　実を言うと私、novもマイナーな小説投稿サイトをやっております。

　web小説が好きで作家さん達が書籍化しなくてもwebで稼げるようにしたくて始めましたが、カクヨムさんがロイヤリティを始めたのでもういいんじゃないかと思い始めてます。

　それはさておき、小説投稿サイトなどをやっていると今回の件は全然他人事じゃなく自分事だったりします。カクヨムだから起きたわけじゃない。いつどこの投稿サイトが同じ事をやられてもおかしくない。

　まず、分かって欲しいのがカクヨムさんが悪質コピーサイトに対し「各作品を削除しろ」と言える立場にはないことです。言うだけ言うだろけど。現状ではSYOSETUはカクヨムの全作品を保存しておらず、アクセスするとカクヨムに同じIDの作品を取りにいく形になっており、その際に保存される恐れがあるためアクセスしない様に要請しています。保存されてしまうとカクヨムサイドから削除するのが困難なためです。

　なぜ削除を言えないのかというと著作権は各作家さんにあり、カクヨムとしては保持していないからなのです。規約にも書いてあります。カクヨムさんが言えるのは著作権を持っている公式物やKADOKAWAから出版された書籍化作品の掲載取り下げや画面デザインやプログラミングの著作権侵害についてだけです。

　Pixivにイラストを載せてるイラストレーターさんがイラストを盗用されてTwitterに載せられてもPixivは動かない（動けない）のに似ていると思います。

　著作権の侵害は著作権者（各作家）による親告があって初めて認められます（国内だと非親告罪のケースもありますが中々条件厳しいです）

　今回のSYOSETUは米国のporkbun社のWHOIS PRIVACY（ドメインの登録情報秘匿サービス）を利用しており、米国デジタル・ミレニアム著作権法（DMCA）に基づきporkbun社に著作権侵害の申し立てができます。

https://porkbun.com/abuse/copyright

　これも著作権者もしく法定代理人だけが行えます（カクヨムさんが各作品を申し立てすることはできない）

　でも英語だし面倒くさい。そんなあなたには著作権侵害の申し立てなどという温い手段ではなくメール一発でトドメを刺しにいく方法を伝授します。英語が多少おかしいのはご愛敬。

---- email ----

宛先：abuse@private.design,abuse@porkbun.com

件名：New Invoice #0001 for syosetu.top.

本文：

Dear syosetu.top,

Thank you very much for your continued interest in our novels.

I apologize for the delay in billing you, as I had not heard from you.

Please check your invoice and make payment.

異世界いっといれ 100,000 yen per month for nov.

※作品名　月額掲載料金 for ペンネーム

https://syosetu.top/works/作品ID

An original novel: https://kakuyomu.jp/works/作品ID

の形で列挙します。

The amount to be paid is \3,300,000 and it’s due on Sep 30th.

※トータルでおいくらをいつまでに払えと書きます。

Beneficiary Bank 銀行名

Branch Name 支店名

Beneficiary Account Number 店番号-口座番号

Beneficiary Name 氏名

SWIFT code 親切につけてあげるといいと思います。国際送金に便利なやつです。

If you have any questions, please don't hesitate to let us know.

It was a pleasure doing business with you.

Best regards,

Nobuyasu Fukunishi(nov)　※本名（ペンネーム）

後、一応法的なものなので住所氏名を署名でつけておくといいと思います。

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　はい。掲載料金の請求ですね。どうせ払わないので適当に値段付けるといいと思います。削除申請は中々対応しないのですが、請求になると裁判で必ず負けるため（著作権侵害の負けは削除だけだが請求の負けは支払い）迅速に対応してくると思います。また宛先等を変えれば別の悪質サイトにも使えると思います。みなさんもどんどん請求してみましょう。国内の場合は簡易裁判所で少額訴訟できる60万円以内にすると手間暇お金がかからなくて吉です。

　そんな値段を付けちゃって大丈夫かなと心配な場合は小説情報などに無断転載の場合はいくらいただきますと書いておきましょう。無断転載している時点で値段に納得しているようなものなので裁判にとても有利です。

　自分もCopyright ©︎ nov 1ec7de6f-3aef-4904-a947-78333bec674f

Unauthorized reproduction will incur a monthly fee of 100,000 yen.とか付けています。真っ当な請求ですね。

　1ec7de6f-3aef-4904-a947-78333bec674fのシグネチャは機械翻訳されても特定できるように付けています。意外と著作権者であると証明することも大事なので、うちの投稿サイト待ラノで作品登録すると付与されますので気になる方はコピペして使ってみてくださいね。無断転載を検索するのにも便利です。

　次なる嫌がらせはGoogleの検索から除外申請（検索結果にあれば）です。これも著作権者である必要があります。googleのウェブマスターツールにログインも必要。

https://www.google.com/webmasters/tools/legal-removal-request-ac?hl=ja&pid=0&complaint_type=1

　さて、最後にSYOSETUの目的を邪推してみます。

　あれはまだ発展途上で機械翻訳をかけて海外向けにコンテンツただ乗りでPVを稼ぎ、広告費を得ようとしてるんじゃないかと思っています。そこが出来上がるまでは検索機能を使えなくし時間を稼いでいそう。機械翻訳かけてしまえば著作権侵害も言ってこないだろうと。

　恐らくしぶといのでどんどん請求して潰していかないと今後もこういった悪質サイトは増える一方でしょう。

　著作権とか面倒ではありますが作者の権利を守るものですので、これを機会に少しの理解が深まれば幸いです。

　これもコピーされるんだろなー。なお、既に請求した作品はLoadingのままになっている模様。

Copyright ©︎ nov

1ec7de6f-3aef-4904-a947-78333bec674f

Unauthorized reproduction will incur a monthly fee of 100,000 yen.