短編に滲む彼らの人生

短編小説、少ない登場人物。「友人が田舎から都会に出るのが面白くない」という極めて小さな感情が発端の物語。それなのに、この短い物語に主人公・アレックスの人生が滲み出て、彼の過去も今もこれからも、手にとるように感じられる。
不思議な雰囲気のあるお話。人生って悪いものでもないなぁと、心がほんのりあったかくなる。