心温まる人たちと、ちょこっと魔法のある(かもしれない)世界

基本的に、主人公含め「いい人」しか登場しません。
一見すると作品として破綻していると感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは僕がアクションものばかりを書いているからであり、今作の著者様の技量にかかれば全く問題なく、むしろストレスなく読み進めることができます。

そこで展開されるのは、微笑ましく温かい、そしてかけがえのない人々の交流であり、拝読しているこちらも大変癒されます。
それこそ現実に、こんなコミュニティがあったら楽しいだろうな、と思わせてくれる力があります。

惜しむらくは、台詞が多い(これ自体は悪いことではありません)ことで、誰が発言者なのか分からない場面が時々見受けられること。一人一人の喋り方にもう少し個性があってもいいかも、と思いました。

いずれにせよ、いろいろとお疲れの方には是非お勧めしたい一作です。

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