いつかは気付く日がくる「人生とは勝負」なのだと

どこにでもある普通のフードコート。
それでも僕にとっては特別な場所だった。なぜなら彼女と二人きりで自主学習に励める唯一無二の聖域なのだから。大食いで気まぐれで、あんまり美人ではないけれど、パッとしない僕に付き合ってくれる彼女。
そんな関係がいつまでも続くかと思っていたある日、彼女は「気になる男の人がいる」と言い出して……それは僕にとってただ一人の男友達だった…。

ごく平凡な青春の一幕でありながら胸を締め付けるものがあるのはなぜでしょう?
それはきっと誰しも経験した思いがある「大人の階段」に足をかけた苦い記憶を蘇らせるからなのではないでしょうか。
どんなに目を背けようとしても人生は勝負、戦う相手は同じ試験に挑む受験生だったり、怠惰な自分自身だったり、憧れの彼女だったりするのです。
若かりし日を蘇らせる青春白書、己にカツを入れたい貴方は是非!