平凡()一番、Tueeeeは要らぬっ!!
- ★★★ Excellent!!!
こちらの小説は、平凡()主人公好き、飯テロ上等、恋愛要素なにそれ美味しいの?な食と趣味に偏った全力投球物語を読みたい方にお勧めです。
ちゃんと田舎でスローライフしてるのに何かと忙しい(だいたい主人公の所為)。
女性の心を(美容製品で)鷲掴み。
男性の心を(胃袋的に)鷲掴み。
大モテと思いきやそんな事もなく、好意を持たれてはいるけれど恋愛色はほぼ皆無。その薄さは関西の澄まし汁が如し。そういう視線はだいたい一緒にいるイケメンチート様に集まりギリギリする。
主人公視点だとちょっと便利なスキル持ちの凡人、他者視点だと非常識の塊。
田舎で古民家の手入れをしつつのんびり暮らす予定が、うっかり今までなかった美容製品を世に出して大忙し。
干し柿吊るしたい、炬燵作りたい、ぬか漬け漬けたい、厩舎作らなきゃ、もっともっと和食をぉぉぉ。だいたい忙しいのは主人公の(食欲と趣味の)所為ww
しかし、本当に忙しいのは、主人公がやらかすたびにフォローに走り回る周囲の胃袋掴まれし者たちである。お疲れ様ですww
正直、無双チートも無節操ハーレムも俺Tueeeeも飽きました。
そもそも、何故に出会って親しくなる相手が異性ばかりなのか、何故に速攻ハーレムに加わるのか。特殊な世界設定でもない限り、世界の半分は同性であり、誰も彼もが恋愛脳ではないでしょうに。
余程上手い書き手でないと不自然さが浮き彫りになり、違和感が拭えず食傷気味になり、読み続ける気力を失った物語が何作もあります。
キルシェとの出会いは、ヒロピン → ハーレムの流れかと心配していたら、普通にお知り合いルートで安心しました。
アベル登場直前は、腹ペコヒロイン → 押し掛け女房の流れかと警戒しましたが、うっかり胃袋鷲掴んでいたイケメンチートな自称親友で安堵しました(笑)。
やはり、主人公はより共感できる普通(※本当に普通とは限らない)の子が良いです。
主人公は平凡()が一番好きです。周囲のイケメンに女の子の視線を奪われてギリギリしているのがお馬鹿可愛いです。そして、そんな主人公に好意を寄せる女の子の視線に気づかない鈍感野郎だとなお良しです。
お気づきになられましたでしょうか?
そう、この物語の主人公です。