ノンストレス異世界モノの一つの到達点

このレビューを書いている時点で900話以上を優に超えていますが、作品全般を通して、今のところ非常に読みやすい作品です。

主人公が異世界転移して以降のこの物語には、自衛隊装備、宗教、国家間紛争、いやな悪役、テンプレ貴族、妖怪、W杯、超人、神々、と本当に色々な「単体で異世界転移モノ小説の主題になれそうな要素」が次々と出てきますし、さらに言うならば登場人物の量自体も生半可な数ではない作品なのですが。

この小説の持つ「かろやかな独特のテンポ感」と、「なんだかんだで勧善懲悪のザマあ展開の連続」、「物語の主軸に登場するキャラクターの個性の強烈さとブレなさ」といった持ち味の数々が、それらの要素を全て「ぽいっ」とスルーさせてくれるのが、この小説の最大の良いところだなぁと思います。

私の場合ですが、ネット小説の読者にありがちな「ちょっと読む暇なかったから、今から続きを読んでも状況がもうわからないなぁ」が、この小説ではほぼ起こりませんでした。実に稀有なネット小説だと思います。

もちろん、読者によって合う合わないはあると思いますが、非常にストレスのない&更新頻度の高い作品ですので、異世界転移モノが好きな方も、そうでない方も、まずはちょろっと眺めてみてはいかがでしょうか?

きっと一定数のお好きな方はいらっしゃる作品だと思います。

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