異世界に飛ばされて!
カティ
第1話 異世界転移
ここは・・・
俺は気が付くと知らない空間にいた。
夢かこれは?
しかし、リアルだな、身体は自由に動くし。
すると目の前に扉が現れる。
これはなんだろう。
俺はおそるおそる扉を開ける・・・
「はい、次の方!」
中にいた事務員の用な女性に呼ばれる。
「あの~ここは?」
「はい、取り敢えず座ってください。」
俺は薦められるまま椅子に座る。
椅子に座るのを確認してから女性が話始めた。
「ここは、輪廻転生を行う部屋です。
私は担当者のトートと申します。
えーと、お名前をよろしいですか?」
「私は前田義信と申します。」
聞かれたので思わず答えてしまったが、輪廻転生?俺は死んだのか?いや、夢だよな?
俺は困惑しているがトートは話を進める。
「此処では生前のカルマを判別して次の生に繋げる手続きを行っております。
良い事をしてきた方は次の生では生まれのいい所に。
悪い事をしてきた方は1度地獄で魂を洗い直してから、次の生は厳しい所になります。
それで、ヨシノブさんは・・・」
トートはパソコンの用な物を叩く、
「あれ?」
次に分厚い本を取り出し、調べ始めた。
「・・・ない?えっ、どういうこと?
ヨシノブさん!何で此処にいるの!」
トートは慌て始めた。
「いや、扉が出たから来たのだけど、状況がさっぱり・・・あれ?」
俺は何となく振り返り扉を見ると其処には扉が無くなっていた。
「はぁ、あの扉は一方通行戻ることは出来ないの。
どうしよう!」
「あの、私は死んだのですか?」
「死んでないのに此処に来たのが問題なの!あー、不味い、また怒られる!」
「いや、私が勝手に来ただけでトートさんに問題はないのでは?」
「・・・ごめんなさい!扉が出た時点で私の失敗なの!貴方を間違って連れて来てしまったの。」
「では、私は死んでしまったのですか?」
「お、落ち着いていますね?死んでしまったのですよ、もっと私を責めても。」
「ミスは誰でもありますし、死んでしまった実感がないもので・・・
それで、これからどうなるのでしょうか?」
「えーと、ちょっと待ってくださいよ。
こういった時の対処は・・・」
トートは本を調べている。
「わかりました!他の世界に転移させたらいいとの事でした。」
「おお!異世界に転移ですか!」
俺は少しワクワクしていた。
元々こういった話を読むのは好きだった。
「ええ、ですが、そのままではすぐに死んでしまいそうなので自衛出来るようにしておきます。」
「自衛ですか。」
俺は自衛と聞いて何となく自衛隊を思い出していた。
「はい、今、貴方が思い浮かべた自衛手段が使えますので、それを使って新たな人生を楽しんでください。」
その言葉に俺の身体が少しずつ透明になっていく。
「これは?」
「時間切れです、次に会うのは死んだ時ですね。
それまで、頑張ってください。」
こうして俺は新たな世界に旅立つ事となった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます