主人公は、小さなハムスター。でもこれは、大いなる愛の物語です。
天界で穏やかな時を過ごしていたボタンは、生前の生き様を評価され、特別に転生を許されます。しかも、何に生まれ変わるかを選べるのだと……
彼の出した答えは、「もちろんまたハムスターで!」
何故なら彼には、果たすべき使命があったから。
前世の記憶を保持したまま、ボタンは大好きなご主人の元へと還りました。
これでまた、彼女と一緒にいられる。彼女を癒し、笑顔にできる。彼女を護ることができる!
愛するご主人と過ごす、幸せな日々。でもそこに、魔の手が忍び寄ります。そしてそれは、前世のボタンに深く関わる人物でもありました……彼女が危ない!!
恐怖をねじ伏せ、小さな身体で無謀な闘いに挑んだボタン。彼は彼女を守り抜けるのか……
愛する人の幸せを願う、純粋な心。その勇気。思いの強さ。もう、涙無しには読めません。ですが、最後には心温まる結末が待っています。
ペットを飼っていた、または飼っている方にはたまらないお話です。是非読んでみてください。
尊敬する作家さんが紹介されてましたので、読むことにしました。
愛らしいもふもふの話かと思いきや、中身は結構ハードな作品だと思います。
全体的にハムスター視点で描かれていますが、登場人物たちのリアルな立ち振舞いが生々しくてサスペンスの緊張感を高めています。
その中で、目的の為に頑張るハムスターの姿には、手を握って応援したくなる魅力が満載でした。一瞬どうなるかと思うストーリー運びからの結果へつなげた流れは、見事の一言だったと思います。
愛らしいだけでない、勇敢なハムスターの愛の行動には一読の価値ありと思いますので、もふもふに癒されたい方にはぜひオススメしたいと思います。
私は動物文学を読んで育ちました。
可愛らしい、もしくはこの上なくカッコいい強い動物が、愛する人間のために命をかける…そんな動物文学がたくさんありました。
本作『ハムスターだけど、君を愛してる』には、その全部が詰まっています。
主人公のハムスターは、めちゃくちゃに可愛い!漢気がカッコいい!
飼い主にベタ惚れ!
そして、転生までしちゃうのです。まさに今世紀のアニマルヒーローに相応しい主人公!
残念なことに、ハムスターの寿命は人間から見ればとても短い。
その短いハム生を、全身全霊、精一杯に飼い主のために燃やし尽くす。
そんなハムスターが、ここにいるのです。
映画化すれば、全世界の子供たちが間違いなく泣くでしょう。
小さな小さなその魂に、教えてもらうことがいっぱいあります。
ぜひ、「彼」の生きざまに触れて、浸って、応援してください。
熱い感動が、すぐそこに待っています!
ご主人様に愛され、幸せな一生を終えたハムスター。
しかし亡くなったはずなのに、なぜか意識が現在。なんとハムスター君。一生分の記憶を持ったまま、次の人生へと転生することとなりました。
転生と聞くと、異世界に行ってチート能力で大暴れ、なんてのをイメージする人も多いでしょう。しかし彼が選んだ転生先は、かつて生きた現代日本で、種族も同じハムスター。そこで再び以前のご主人様に飼ってもらうのが、彼の願いたったのです。
種族を越えても、生まれ変わっても、常にご主人様を一番に思うその一途さに心打たれます。
しかし、望んでいた通り再びご主人様と出会い、飼われ今世でも幸せな日々を送ると思った矢先に、ご主人様に深刻な危機が訪れます。
もちろん、ご主人様に幸せになってほしいハムスター君は、なんとかして彼女を守るべく奮闘するのですが、迫り来る危機が、それを乗り越えようとする頑張りが、とにかく胸を締め付ける。
ご主人様も、そして君も、絶対に幸せになってほしい。そうでないと嫌だ。この話を読んで、何度そう思ったでしょう。
ハムスター君の必死な想い。どうかみんなも応援してあげてください。
神様の計らいで、前世の記憶を持ったまま転生させてもらえることになったのは、ハムスターの男の子。
彼は生前自分を可愛がっていた飼い主、沙樹にもう一度会うため、再びハムスターとして転生したいと願います。
大好きな飼い主に会いたいなんて、なんて素敵なハムスターなのでしょう。
こんなハムスター、自分もほしいです!
だけど再び沙樹のペットになったはいいけど、沙樹の人生を壊しかねないある出来事が起きてしまうのですよ。
何とかして沙樹の力になりたい。だけど小さくて言葉を話すこともできないハムスター。大好きな沙樹を助けることなんて、できないのでしょうか?
否! 断じて否!
小さくても喋れなくても大切な人を守りたいという強い思いがあれば、奇跡だって起こせるはず。
可愛くて格好いい、ご主人様のことが大好きなハムスター、ボタンの人生……いえ、ハム生を、どうぞご覧ください。
転生ものと言えば、剣や魔法の出てくるファンタジー。そうお思いのあなたは、タイトルを見て驚くことでしょう。本作の主人公はハムスターなのですから。
しかも、ジャンルはファンタジーではなく恋愛。主人公は前世の飼い主だった女の子を守るため、前世と同じハムスターを選ぶほど一途なんです。
種族を超えた愛情、尊くないですか?
女の子のことをどれだけ思っていても、飼い主の目に映るのは愛らしいハムスター。ちみっちゃい騎士の気持ちが伝わらなくて、もどかしくなります。
そして、読者の胸を苦しくさせるのはもう一つ。
ハムスターの描写が可愛すぎます。鳴き声も仕草も、頼れる中身とギャップがありすぎます。思わず頬がゆるんで、溶けてしまうかも。