平安の国

近畿の片隅にある街で、伯母と共に安アパートで細々と暮らす少女。お人好しで天然な少女は、特に不自由も感じる事なく平穏な日々を過ごしていた。しかしクリスマスの日に、少女は不思議な女性と出会う。
その出会いによって、少女は京都という特異な場所と関わっていく事となる。

第四作です。元々『特殊な力によって他とは違う世界になった土地』という設定を思いついた時は、舞台は金沢でした。そっちの方もいつか加筆修正して投稿したいですね。
ちなみに、この話は当初の予定はかなり過酷な話でした。なので、主人公である女の子は苦しい道のりを進む予定だったのです。けれど寄稿するサークルの部誌が丁度12月号で、「まぁクリスマスの月だから幸せな話にしよう」とifの話を書いてみたら、合評で嬉しいコメントを沢山いただき、「ならばこ…続きを読む