もしも詠んだ短歌が現実になったなら……。

 高校二年生の主人公は、同級生の女子にある告白をされます。

 ――「私にとって短歌は、神様と約束する方法なんです」

 短歌と神様がなぜ結びつくのか。

 短歌を詠んだということは、打ち消すのではなく現実にするため。

 作った短歌が言霊となり未来で現実になる。
 そのようなことはあるはずがないと思われましたが、短歌は現実を作り替え、それを目の当たりにし、恐怖すら覚えます。

 果たして言霊で、そのような不思議なことを起こすことができるのか。

 神より授かりし不思議な能力。
 それは本当に神なのか悪なのか。

 非現実的な内容と設定に、作者様の世界観に引き込まれます。

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