偏屈なリヒターさん

なんて愛おしい偏屈さんなんでしょう。
可愛らしい町の中、朗らかな人たちに囲まれて、でもリヒターさんはひとり難しい顔をしている。……そんなこの作品の世界観が好きです。
リヒターさんの口癖も、時計の針を見て思ったことも、彼の魅力が表れていて……ずっと見守っていたくなる偏屈さんでした。
おじさま好きにおすすめすぎる作品です！

ドイツの地方都市って、本当におとぎ話のような街並みのところがたくさんありますよね。そんな町を舞台に、登場するのはリヒターさん。
このジジイ……こほんっ、失礼、おじさまは、愛すべき偏屈っぷり。遠くで見ているぶんには楽しいのです。
日本でいうなら頑固おやじ。でもちょっと違うんですよね。やっぱりこの物語はドイツが舞台でないと！

それに、余剰な描写はせず、けれど大事なところは丁寧に描きながら、このボリュームにまとめる作者様のバランス感覚。職人技です（偏屈って意味じゃないですよっ）。タグも逸品揃いですのでご注目ください。
何事もバランス感覚が大事ですね！