人工知能の良き面と危うさを強く感じる作品
- ★★★ Excellent!!!
人工知能といえば、夢のあるものだも思う。少なくとも、私は良き側面を見れば人を、国を良くするものになるのではないかと思う。
だが、人工知能を道具と捉えるのであればやはり人の使いようだと、作品を読んで強く感じた。
素晴らしき技術を趣味に用いれば、人の趣味は彩り豊かになるだろう。生活に用いれば、夢が現実になるだろう。軍に用いられれば、抑止力になりうるだろう。
だが、行き過ぎた早すぎた技術とは世界を滅ぼしかねないパンドラの箱となる。
今の世相を鑑みるに、この作品には世界情勢に対する皮肉のメッセージが込められているのかもしれない。先進技術は時として破滅に導きかねないと。ある国の正義は、他の国にとって決して正義ではないと。
色々と考えさせられる作品でもあると、私は思います。