その言葉だけは、嘘じゃなかったよ。

 女子高校生の主人公は、授業中に、光る海を見に行かない? と友人たちに誘われた。しかし、主人公は両親の都合でペルーに行くことが決まっていた。
 主人公はそれぞれに別れの挨拶をして、幼馴染と一緒に海に向かう。しかし、いつまでたっても海は光らない。幼馴染は「ごめん、嘘」といつもの調子。そう言えばこの幼馴染は、いつも嘘ばかりついていた。
 海から離れて公園に向かい、そこで話していると、光る海が見えた。夜光虫だ。光る海を見ながら、幼馴染は主人公に、ある不安を打ち明ける。
 しかし、主人公には誰も知らない秘密があった。

 青春や恋愛が、みずみずしく描かれる青春物語。
 しかし、最後にはどんでん返しが待っている。
 果たして、幼馴染の嘘はどこまでが嘘で、どこまでが本当か?

 是非、御一読下さい。

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