確かな質の良い作品

文章構成力、世界観が素晴らしいのは勿論だが、何よりも評価したいのは作者がブレずに書き続けていること。

感想欄でのコメントに屈することなく、貫き通したからこそ今作は間違いなく良い作品である。

インスタントな作品しか読んできていない人には胸くそ展開が長期に渡るのは辛いのかもしれないが、耐えれば分かる。
こういう長さがあったからこそ世界観が深みを増し、その他の大勢とは違う確かな作品だと。

また今作を普通の「ざまぁ」展開で読もうとしている人は考えを改めたほうが良い。
伏線や舞台装置の描写が沢山あるのに見落とす事になる。
これは、幼馴染みや妹がどうこうという話ではなく、女神や世界そのものに対して挑んでいく視点で見るべき。

流し読みではなく、一文一文をしっかりと読んでいきたくなる作品。