風の天使へ

音澤 煙管

こんばんは……

拝啓


お元気ですか?

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「 風の天使 」



もうずっとこのままで、

例え過ぎ去った時間でも。


今も昔もこれからも、

同じ自分で居たいから。


スーッと現れやがて消え、

ぼくに残した貴女の影は。


陽が沈んでも残ってる、

影はずっと動かない。


その影だけを好きでいる、

風が残した贈り物。


天使は悪戯に語りかけ、

今のぼくに邪魔をする。


暫く天使の手紙が届き、

僕の心を搔きまわす。


薬のワードを注がれて、

ぼくの心は不透明。


スッキリ見えてた天使の顔も、

心の底で揺らついて。


浮かんでは消え幻に、

もう届かないこの想い。


風が吹くたび欠けてゆく、

セピア色にひび割れて。


風よ吹くなと願っても、

時の風に連れ去られ。


やっぱり影しか残らない、

ぼくは影は好きじゃない。


影も一緒に連れ去って、

天使は羽ばたき消えてった……



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歯が疼いて夜中に起き、落ち着かないからコレ書きました。現状の心、これからの心、わからない心、たぶんそんな心で…

やっぱりダメだ、ごめんね。


また蘇った、松葉杖の心です。

骨折したままの心、バランスの悪い心、不透明な心、甘えた心、拭たい心、誰かの心の様に、隠れた心、目隠しした心……あ、


飼い猫が察したのか近寄って来た。

喉をゴロゴロ鳴らしながら、彼も何かを言いたそう……


真夜中の猫と同じ心、今夜は猫に癒された。

おやすみなさい。



敬具


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