山菜とかでなくても、船釣り、とかでも良いです。
昔は、「来年もまた採れるように、このくらいで辞めておこう」という感じで、ほどほどをわきまえた人達ばかりで平和だったのですが、最近では「手当たり次第」採りまくる人達がかなり多いです。
で、消費しきれないので近所の人達に配るという。笑
釣りとかでもそうですね。
今は釣り人が増えまくって、「釣れるスポット」が減ってきているそうですよ?
多くの狩人が「節度」を持って、資源を保つ努力をしていれば、来年も、再来年も、そのまた先も、多くの実りがあるというのに……。
僕はこの作品の中の「御伽噺」が、そういったモノの暗喩であるように感じました。
たった今。
笑。
ある旅人が語る不思議な話。
ちょっと奇妙な、それでいて御伽話のような話です。もしかしたら、こういうものを寓話というのかも知れません。
一夜のうちに、その山の草がすべて刈り取られてしまうというのです。それも一度ではない。二度。三度と起こる。
そして、その謎を確かめに行った少年が目にしたものは……。
ちょっと不思議な話を、旅人が語るという形式で描いています。ファンタジーもしくはお伽話ともとれますが、やはりこれは寓話というのが相応しいのではないでしょうか。
短く、簡潔で、すぐに読めます。
が、そのわりに、深く考えさせられるものがあります。今の世の中がこんな状況であるからこそ、ここで語られている物語が、教訓として心に刺さります。