畏怖の花言葉

作者

その花を受け取ってはいけない。だってその花の花言葉は――。

  • ★★★ Excellent!!!

 花にはそれぞれ、花言葉がある。いい意味を持つ花もあれば、悪い意味を持つ花もある。この作品名は『畏怖の花言葉』である。「畏怖」は「If」にも通じると思う。そんな、「もしも」の短編集だ。それも、極上に恐ろしい物ばかりを、まるで花束に仕立てたような、不穏で残酷なものばかりだ。
 特に小生が恐怖を感じたのは、先生が生徒の作文を読む形式の物語群だった。ある少女は、両親が恋しい余りに、生まれたばかりの赤ん坊を、ある場所に隠したことを、作文に書いた。そこで添えられていた花言葉は……。その他にも、この先生が担任を勤めるクラスには、カウンセリングを受けた方がいいと思われる生徒が、複数いた。つまり、幼いからこその、無邪気さと狂気がそこにはあるのだ。そしてその狂気と花言葉が、一対となって、物語を構成している。

 話数が多いが、1話千字程度なので、するする読めてしまいます。怖いもの見たさのような部分をくすぐられ、一気読みしてしまいました。
 花言葉を知ると同時に、贈る時に気を付けるべきことも書いてあり、実用的な機能も兼ね備えています。

 是非、御一読下さい。

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★★★ Excellent!!!

 まだ全ては読了しておりませんが、彼岸花の衝撃が凄まじく今このレビューを書いております。
 基本的に一話一花言葉の構成で描かれているオムニバス形式の作品なのでかつての少年ジャンプで例えるならばこち亀… 続きを読む

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