あとがき
※読了者を想定しているため、本編のネタバレ全開になります。
最後までお読みくださり誠にありがとうございました。作者の市亀です。
決して追いやすいとはいえないだろう作品、よくぞラストまで見守ってくれました。本作でしか味わないような感覚をどこかに見出してくれるはず、という思いで執筆を続けていました。読者様の中に一つでも、そうした気持ちが見つかっていれば幸いです。
『最愛なる小説家への恋文』としては、公開から2年4ヶ月。
前作の『Rainbow Noise -雪坂高校合唱部-』公開から数えれば7年半。構想から数えれば10年近くになるでしょうか。
飯田希和を中心とした青春譚Rainbow Noiseシリーズ、完結となります。一次創作を始めたときの目標、まずは達成です。
前作からお付き合いくださった方も、今作からの方も、お付き合いくださったことに感謝が尽きません。大量に転がっている関連作も、覗いていただければさらに嬉しいです。コレクションからどうぞ。
本作のベースは僕の十代の頃の経験です。向いていなかった音楽系の部活・サークルに参加していたこと、そして恋愛の軸では合わない女の子を好きになったこと、その他諸々を詰め込んで希和と詩葉が、合唱部の面々が生まれていきました。
そうした経験を創作へと翻訳していくこと、その営みを肯定してほしくて、本作の主人公である紡が生まれました。
希和を愛し心に宿した紡の姿を、あなたが応援してくれたなら。そのぶんだけ僕の心も救われています。
……という、何やら格好よさげなフレーズも残しつつ。
プロットを立て切らないまま話を進める無軌道さ、多数のキャラを出しまくる無計画さ、長大なシナリオにビギナーのまま挑む無鉄砲さ、等々。
作家としての欠点だらけのプロジェクトに皆様を付き合わせてしまったことには、やはり反省が尽きません。
ただ、執筆の中で成長できた点も多々あると信じていますので。よろしければ次回作からも、ご期待ください。
紡や詩葉をはじめとした彼らに、そして読者様に愛された飯田希和に、哀しい道を与えたこと。彼の追悼を存分に描いたこと、いくつもの視点から彼を惜しんだこと。
それをケジメに、僕は僕の人生を投げ出さず生きていきます。僕の人生にだって「紡さん」はきっと居る、そう信じるための創作でした。
完結といいつつ、僕は今後の創作活動において、RNシリーズをずっと参照し続ける気がします。同じ世界線でキャラが出てきたり、あるいは別の世界でよく似たキャラが出てきたり、あの手この手でユニバースが拡大されていく予定です。ずっと擦ってるなこの作家、とご笑覧いただければ。
それではお付き合いくださりありがとうございました、願わくばまた別の作品にて!
最愛なる小説家への恋文 -R_e: Last_ Love Letter- いち亀 @ichikame
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