4 AIAV

「おっきい」

 佳人は白く透き通った手で、ズボン越しの局部に触れた。細く吐き出される息は耳にかかり、呼吸も鼓動も流れる血液の音さえ聞こえる気がした。

 女はゆるりとした手つきで、チャックに触れた。そして子供の頭を撫でるような手つきで一番下まで優しく下ろした。

 ズボンを下ろすと、次はパンツの上から熱いそれを撫で付けた。

「ねぇ、わかるでしょ?」

 私は女の赤い血色の良い唇をみる。そして、愛を噛み締めるようにキスをした。私の唇に女の唇が触れると互いの体がより熱くなったのを感じた。

 女の口内に私の舌を潜り込ませると、女の舌も艶めかしく抱き合うように舌を這わせた。

 唇を離すと、もう一度つけた。そして唇を離して、またつけた。

 私は女の神秘的なグレトーブルーホールに吸い込まれるように指を入れたーー


 私はひとしきり行為を終えるとVRゴーグルを外した。

 時代の進歩には毎回驚かされる。新発売のAI内蔵式のAV動画は私のお気に入りだ。

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