ピアノは生きている。そう改めて思わされます。

私自身ピアノを幼い頃から弾いていたこともあって、とても楽しくこの作品を読ませていただきました。

小さい頃、母が贔屓にしていたピアノの調律師さんが「ピアノは生き物だからね」と良くおっしゃっていたのですが、その言葉をまた改めて思い出しました。ピアノって大切に扱えば扱うほど、その気持ちに応えるようにものすごくいい音色が出るものだと思うので。

きっと主人公にそんなピアノに対する想いや愛があったからこそ、主人公の直したピアノに触れた人達の心が、そのピアノによって暖かくなったり、凍えた心が溶けていったのかな、と思いました。

また、どんな人達にも、様々な悩みがあり、また、心の支えになるものがある。それが数々の名曲と共に見えてきてとても考えさせられました。

すごく、心温まる作品です。

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