ファンタジー大作映画を観ているような感覚です!

一つのエピソードを読み終わる毎に、壮大なファンタジー映画を観終わった時の、ここではない何処かの世界にどっぷりと浸っていた感覚になります。

赤の魔竜の圧倒的存在感!
登場していない回にも、魔竜の存在がこの世界に濃く影を落としていることが分かります。
天災とも言える無慈悲な凶行は、昔ながらのファンタジーとドラゴンを愛する方には刺さる要素ではないでしょうか。

そして、厚く創造された世界に登場する人物達の眩いこと!
各国に、それぞれ異なる目的や思想を持った人々(亜人も含め)が登場しますが、その誰もが人間臭く、作り物ではない感情を溢れさせるのです。
熱く、泥臭く、時には清々しく。
読み進めれば読み進める程、確かに彼等はこの物語の中に生きているのだと感じます。

硬派なファンタジーをお好みの方々に、そして胸熱くする人間ドラマを味わいたい方にも!
是非とも読んで頂きたい物語です。

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