②あらすじ(投稿用)

【梗概】


冒険者のマントをはおっていても、木こりに間違われてしまうバーレイ・アレクシア(バール)は、平凡なことを気に病む劣等感の塊である。

一方、相棒のパンサは盗賊を生業とする、獰猛な美人で、その正体は獣に姿を変えられる牙エルフだった。

バールを相方とするのは、召喚の腕前だけを唯一認めているからだ。


二人は近所のおばあさんから健康食品「水竜の肝」を頼まれるが、なんと大陸の反対側の特産品とわかり、国境を縦にぶっちぎる旅に出る。


第一の町レコーでは、バールが二人分の全財産をなくしたため、責任をとって一人ですごく報酬のいいあやしげな求人募集に参加する。

その頃、パンサはスリを追って貧民街にたどり着く。


闘技場にひしめく応募者の前に現れた「王」を名乗る主催者は、全員に闘争を求め、無理矢理のデスマッチを開始する。ルールはシンプルに「王」を殺めること。

一日目、生き残った一割の中にバールはいた。

二日目の早朝、パンサに叩き起こされたバールは貧民窟の奥で、「王」の正体が封印された魔人の一柱だと知る。


闘技場に戻ったバールは、逃げ出さなかった他の参加者たちと力を合わせ、魔人に再封印をほどこす。

「王」は半身半生でこれに抗い、かつて封印された弱き自分に打ち勝つ。

折れそうなバールに『何も知らずに健康食品を待つあの笑顔を絶やすつもりか』と喝を入れたのは相棒のパンサだった。


もう一度、生き残った者たちに時間を稼いでもらい、バールは黒豹に姿を変えたパンサに支えられながら、召喚術で異界へと「王」を転送する。持てる技術の限界を越えてバールの杖は折れてしまうが、魔人はどこかに消え去った。


二人はレコーを後にし、第二の町ペノーサに到着する。


ここまで前半部。







投稿用のあらすじの書き方がわからん、というとこから出発。


子供の頃はあらすじばかり書いていて、自分が読んで来たティーンズ◯◯やらスニーカー◯◯やらの、今で言うキャッチに近いものでしたが、あのノリ、今はもう感覚がわからず書こうにも書けない。


ネタバレを含めオチまで書いてあるあらすじのことを、アウトラインとかスクリプトとか梗概、概況と分類するようです。なるほどダイジェスト版があれば全ページ読むより楽だし、何より手軽に作品を沢山読めてちょっと楽しそう。



結局、書いたらウィキペディアのようになってしまいました!という感想ですが、これでいいのか、さて、それは誰が決めるのか。


よく商業作品の概要を知りたい時にちょうどいいからと、ウィキで済ませることが多いせいで刷り込まれたのか。

ウィキのあらすじは総じて事実のみ淡々と書かれてて、人気作のあらすじでも、え、感動ポイントどこなん……てなるけど、努めて客観的。




結果的にウィキですが、書く時に自分でイメージしたのは、学生の頃の先輩に提出するていです。


所属するまで、私は同人二次作も製本も夏コミも遠い世界の出来事の、右も左もわからないど素人で、トーンの貼り方やベタを教わりながら、時々、文字を書かせてもらってました。(おそらく漫研なかったんでしょう、ゲーマーもレイヤーも字書きもみんな所属してたと思ふ)絵師が待ってるのに、話がなかなか書き出せないでいた時、『できてるところまで聞かせてみ』と某先輩に聞き取っていただいたことがあります。(その節はっっ)


もともと遅筆なため、口頭で相手に合わせて話すことで消化していたため、話しながら作るのは苦手ではなかったのですが、確認してもらうために先輩に説明するのはそれとはまったく状況が違い、なんとか形にしようと注意深く順を追いながら、なるべく全容を話そうと努めました。


途中で穴を埋めるような指摘や質問があったのか、まったく覚えてないのですが、途中からはその場のアドリブで、ほぼ最後まで完成したのを覚えています。


(巨大バルーンでできた愛らしいマスコットの王様が、凶悪な魔竜と対峙した辺りで先輩が頭を抱えて床に崩れ落ちたのは、謎。なんかいつも真面目にやるほどそうなる……)


振り返って注意を払ったポイント

・なるべく忠実に事実を追い

・面白さや美しさという掴み所のないイメージは口にせず

・話の仕組みや概要を言葉で再現した(物語のディテールを把握できる情報構成→先輩ノックアウトで最後まで話せず)






【梗概】はネタバレしていますが、念のため前半部までとしました。


ここから物語は折り返し。

梗概を1000文字以内に書くなら、そして900字くらいに収めるなら、あと200字くらいしか書けません。


ので、後半部は結論だけ書くような、時短説明になると思われます。それもいっかな、と思って。


杖がなくなったバールは目的を達成できるのか!? とかさ、別に興味そそらないのさ。

(買うとか。高価でケンカになったり、新品でも中古でも手になじまないのは使いにくそう、というネタになる程度)


重要なのは、前半まででバールとパンサの味方に読者がなってくれるかどうかです。

ん? 味方になってもらえなかった場合はですね、この先は書けないのと一緒です。


アウェーはつらい。

(いやいや、残念な主人公を選んだのはお前)


こればっかりは期待も予想も立たないものなので、運は天に任せ人事を尽くします。




(上記の経緯から、同人や二次作に対する差別的な見解に対しては、大恩ある先輩や同輩、オリジナルしか書けない私を許容し、育ててくれた優しき場所を傷つけられた思いがするため、悪意なく無意識にそうした発言をされる方は無論のこと、その方が交流している人々や場所へも個人的に近づかない努力をしています。目の前にいたらグーで殴ってしまうので、こちらにもお越しにならないよう伏してお願い申し上げます)




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