目眩く、偏愛と狂気の世界を描くミステリーの王道。

「青春を奪い去る暗くて青き情念の炎、嫉妬、それに肉体に宿る性への渇望…」
(本文からの引用)


オリンピックにまつわるエピソードを教えてください。
新聞社に老人が訪ねてくるところから始まる物語。老人は、不可解なキーワードを残し、そのまま……。

『彼』が語る1946年に開催された、東京オリンピックの頃に起きた、複数の事件の真相。現在と過去を繋ぐ糸は、複雑に絡みあっていますが、少しずつ謎が解かれていく展開に、夢中になって読み進めてしまいました。

『彼』とは誰なのか。くー、気になります!

蠱惑的な雰囲気が全体を覆っていて、アドレナリン放出されっぱなし! 私の大好きな江戸川乱歩のような、横溝正史のような世界観で、もうたまりません。

まだ途中ですが、結末が全く読めません。
楽しみに追いかけたい作品です。