生々しく、湿っている。あまりに淡々と、それでいて仄暗さが身体にすぐに馴染んで入り込んでくる。読み切った後の、平仮名表記の「ぱらいそ」が更に重さを掻き立ててくる。
あらためて読み返してみると、①地獄②ぱらいそ③カルミンの並びに語り手の変遷を感じる。三者は常に並立しているが成長と共に割合の変化がある。今はもう売られていないカルミンがキッカケで思い出される数々の地…続きを読む
ひとりの女性が、幼少期の家庭の思い出を振り返るお話。 ある種の地獄、出口の見えないどん詰まりを描いた現代ドラマです。いやもう本当にエグくて重くて最高……独白調(ですます体)の文章を通じて伝わって…続きを読む
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