穏やかな生活に行きつくまでの道のりは、険しく苦しい

12年間、忍耐と我慢の生活が続くとわかって飛び込む人はいない。
スタートはいつだってキラキラと甘い砂糖細工。

しかし月日の流れで糖衣が剝げた時、苦い現実が現れた時、周囲に手を差し伸べてくれる人がいるかどうかは「運」だけではないと思う。
その苦しい年数、前を向いて周囲に誠実に生きていたからこそ彼女の周りに優しい人々がいてくれたのだと思う。

お話しのメインは彼女のツラかった結婚生活なのだが、私はたびたび登場する周囲の人々に目を向けたい。
そのタイミングで優しく接してくれるのは、彼女自身が何かの折に優しくしていたから。
そのタイミングで助け舟を出してくれるのは、彼女が助けたいと思う生き方をしていたからだと思う。

怒涛の結婚生活の後、いま彼女が心穏やかに毎日を過ごしていることを本当に嬉しく思う。


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