温かくて優しくて、どこか懐かしい物語。

「始まりの国」の住人であるくるみは、とある戦いの末、時空の割れ目に飛ばされて、記憶を無くして現代日本へと辿り着きます。
親切な夫婦の元で日本人として暮らすくるみですが、ある日、時空を移動できる「時代屋時計店」に足を踏み入れたところから、物語は大きく動き始めます。


読書好きの皆様でしたら、子供の頃、夢中で読んだ物語があるのではないかと思います。この作品からは、そんな懐かしさを感じました。
子供の頃に大好きだった物語は、大人になってから読むとまた違った感想を抱くことができ、いつ読んでも新たな発見と感動があるのですよね。
同じようにこの作品にも、どんな年代の方が読んでも心に響くものがあるのではないかと思います。

もちろん、切ない過去を持つ人々も登場するのですが、物語全体に漂う空気がとても優しいので、穏やかな気持ちで読み進められます。
ゆっくり時間をかけて、物語の世界に浸っていただきたいです。

幅広い方々にオススメな作品です!

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