2022/03/28 KAC2022後半戦 ふりかえり

 KAC2022参加されてる方もそうでない方も、読んでる方もお疲れ様です。

 投稿ミスとか間違いとかなければ多分完走できました……多分大丈夫だと思うけど、どうやったら確認できるんだこれ、不安で不安で仕方ないです。小心者なので。


 今日はこないだの前半戦の続きです。


2022/03/17 KAC2022前半戦 ふりかえり

https://kakuyomu.jp/works/16816452220143472385/episodes/16816927861716947226


 いやまだ投稿期間は終わってないんですが、今はもう走りきった気持ちでいっぱいなのでふりかえってしまいます。




 ■ KAC20227 出会いと別れ


 これは自分でもどう思い付いたのかちょっと不思議なやつです。

 個人的にはとても書きにくいお題でした。「88歳」は確かに戸惑ったけど、まだそっちの方が書きやすかったなと思っています。あと「焼き鳥が登場する物語」の方が自分には考えやすかったです。

 もう出会うことも別れることもお題で決まってしまっているので……いや、決まったものでもないのか、じゃあ別れを回避するために頑張るのか? いやでもそれを四千字に収める良いアイディアがないな。

 などと考えながらいつもの知り合いと話していて、それでもなかなか「これだ」というイメージが思いつかず。

 素直に出会いと別れを書くにしても、しっくりくる出会いと別れの物語も思い付かなかったのですよね。それで映画を持ち出してきたのは、前回のメタ的な構造に少し引きずられていたのかもしれません。


『咲姫・妖呪合戦』

https://kakuyomu.jp/works/16816927861702534231


 このお話を思い付いた経緯はもうわからないのですが、書いているときには『千年女優』を思い出していました。あの、自分の半生を語っているのか映画の内容を語っているのか曖昧になる感じ、好きなんですよね。

 なので、映画の内容が語り手の心情とうまくリンクすると良いなあ、と思ったりしてました。おばあちゃんになって、夫と死に別れても、映画を見ればまた出会えるし、リメイクされた映画ではまた新しい展開があって、だから自分たちも出会い直せる、みたいな。




 ■ KAC20228 私だけのヒーロー


 あの、これは「出会いと別れ」以上に困ったお題でした。いや、本当に困ってしまって……。だって「私だけ」の「だけ」ってどういうこと……自分の苦手なタイプのお題だ……と途方にくれてました。

 知人に相談したら「ボドゲ遊べば?」と言われたので、もうボドゲに逃げることにしました。ボドゲの中ならヒーローいっぱいいるものね。

 困ったらボドゲ……でもこれで二回目なので、三回目はなしだぞ、という気持ちを持ってボドゲ部(仮)の二人に遊んでもらうことにしました。


『カスタムヒーローズ』ある日のボドゲ部(仮)の活動

https://kakuyomu.jp/works/16816927861782933532


 短編でちゃんとゲームを遊ぶことは普段あまりしないのですが、今回はがっつりルール説明まで入れで四千字……とても大変でした。いろいろ足りてない部分はあるのですが、ゲームの面白い部分が伝わっていると嬉しいです。

 今回は二人にコスプレさせる余裕もなかった……本当は角くんに武器持たせて戦わせたかったんですけれど。名前に数字入ってるし。




 ■ KAC20229 猫の手を借りた結果


 知人に「『猫の手を貸そうか』って聞かれて、貸すと大変な目にあう」と言われて、最初にその方向であれこれ考えたのですが、うまく四千字に収まらずに翌日まで悩んでしまったんですよね。

 それで知人とまた話して「猫の手借りて書いたって体裁で書けば」と言われたけれど、それって『猫語の教科書』とか『ルドルフとイッパイアッテナ』とかあって、それより面白く書ける気がしないんだよなあ、と悩んで。

 でもその中で、いっそ「今まで猫の手を借りていた」というテイで書いてみるのはどうだろうか、という特大メタを思い付いたのでした。

 ついでに、こういう時に度々登場する「知人」なる謎の人物も使えるな、と本人と話しながら考えてました。わたしは本当に、この知人に美味しいものを食べさせるとか、何かもっと報いなければならないのでは。

 あ、念のため書いておきますが、この知人はちゃんと実在している人物です。わたしのことでもないし、わたしの妄想でもないです。もちろん猫でもありません。


わたしについて本当のことをお話しします

https://kakuyomu.jp/works/16816927861863795877


 こういうメタは一生に一度しかできないな、Gガンダムで言えば「真・流星胡蝶剣」だな、と思いながら書いてました。一生に一度の技をここで使ってしまった……でもそういうものって後から使えるとは限らないし、またその時にはその時のものが出てくるから、出し惜しみせずに使える時に使ってしまった方が良かったりするよな、とも思ってます。

 改めて書いておくと、我が家に猫はいません。




 ■ KAC202210 真夜中


 真夜中に何しようかと考えたんですが、架空ラノベの『眠れない俺が作ったおやつを君は夜中に食べてくれる』がどうしても頭から離れなくなってしまって……。


幻覚レビュー 『眠れない俺が作ったおやつを君は夜中に食べてくれる』作者:君島語/イラスト:百々みみみ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054922739153/episodes/1177354054922786620


 そこから思考が動いてくれなかったので、同じ架空ラノベから引っ張ってきました。

 この『公園でライダーごっこするお姉さんが仲間になりたそうにこっちを見ている』は、『幻覚レビュー』の中でも一つの記事になっていなくてタイトルだけが存在するという、曖昧な架空ラノベの中でもさらに曖昧な存在でした。


初出はここ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054922739153/episodes/1177354054930938766


この辺りでも話題にしている

https://kakuyomu.jp/works/1177354054922739153/episodes/1177354054983945738

https://kakuyomu.jp/works/1177354054922739153/episodes/1177354055000189100


 もともと仮面ライダージオウのブレイド回を見ていて、ブレイドのリアルタイム世代って今は大学生くらいか、と思ったのがこのタイトルの小さな種だと思います。

 それで架空ラノベのレビューを書く時にふとそのことを思い出して、このタイトルが浮かんで、そこから逆算して大学生のお姉さんとウブな高校生男子のラブコメに辿り着いた感じです。結局レビュー記事にはならなかったんですけど。

 それを今回引っ張り出してきました。

 それにしても『幻覚レビュー』に登場する架空ラノベ、夜中に高校生公園で人に会いがちでは……まあこれはきっと、レビュワーの彼の趣味なんだと思います、きっと。


公園でライダーごっこするお姉さんが仲間になりたそうにこっちを見ている

https://kakuyomu.jp/works/16816927861896921348


 四千字使ってライダーに変身してるだけなんですけど、こういうテーマで書くなら変にセーブしてラブコメに寄せるより大きく振り抜いた方が楽しいだろう、と思ってこの形です。

 ラブコメの皮を被った(被りきれてないかも)仮面ライダートークです。

 自分ではこのタイトル気に入ってます。




 ■ KAC202211 日記


 これも知人と話していて書けた話です。

 知人と話していて「古代の日記を解読する」という案が出てきたのは仮面ライダーの流れな気もするんですが(「それで世界中旅した青年が窓から入ってくる」「クウガじゃん!」「ここではリントの言葉で話せ」「グロンギじゃん!」)、見知らぬ文化の日記を読むのは楽しそうだな、と思ってそこから広げていったのでした。

 本当は、研究日記の中で古代の日記の内容が展開される、みたいな二重構造を考えていたのですが、それを展開するための説明に文字数が足りないと気付いて、二重構造は諦めました。

 古代の日記も、あまりに今とかけ離れていると説明の文字数がいくらあっても足りないので異文化程度になりました。


セマザサ族の刺繍

https://kakuyomu.jp/works/16816927861992866251


 なんで刺繍になったのかは思い出せないです。文字があるのか、何を使って記録しているのか、と考えていくうちに頭の中でぱっと刺繍に繋がったと思うんですが、そういう繋がりって一瞬なんですよね。刺繍に意味がある文化は多いので、そういうのを思い出してのことだとは思うんですけど。

 で、日記のように日々刺繍が増えていくイメージができて、そこから生まれてから死ぬまでの記録に繋がって、その民族の人たちが一生の間に経験しそうな出来事や、それをその民族がどう捉えているのか、それが刺繍でどう表現されるのか、刺繍することの意味合いは、みたいな感じで膨らませていきました。

 前のお題とはまた違った方向性で趣味を全開にしたお話になりました。こういう民俗学的な雰囲気は好きなので、面白がっていただけるの嬉しいです。


(追記)

 たくさん読んでいただけて、レビューもたくさんいただきました。ありがとうございます。


『セマザサ族の刺繍』レビューお礼

https://kakuyomu.jp/users/kurehaa/news/16816927862072453774


『セマザサ族の刺繍』レビューお礼 そのに

https://kakuyomu.jp/users/kurehaa/news/16816927862129264009


 気付けば、このお話が代表作になっていました。

 こういうお話でも読んでもらえて評価してもらえる、というのはとても励みになりました。


 あ、後、一時的にですが、ジャンル別の週間ランキングで一位になっていました。

 改めてありがとうございます!

(追記ここまで)




 ■ まとめ


・現代ファンタジー 1

・ラブコメ 3

・恋愛 1

・現代ドラマ 5

・その他 1


 というジャンルの偏りぶりでした。

 と言っても、この「現代ファンタジー」は『料理炎舞』だし、現代ドラマには猫の手が入ってるしで、ジャンルとは……という感じですけれど。最後の『セマザサ族』に至っては、ファンタジーなのかなんなのかわからなくて、その他にしちゃいましたけど。

 ジャンル設定は苦手で、困ると現代ドラマにしがちです。ボドゲ部(仮)も現代ドラマにしちゃってるんですよね。ボドゲがお話のメインなので。恋愛と呼ぶには恋愛要素薄いような気がするし。

 異世界ファンタジーは、これなら、というのが見付かれば書けるだろうとは思うんですけど……今回はちょうどよく思い付きませんでした。


 四千文字というのもなかなか大変ですよね。説明から入る話は難しい。

 原稿用紙十枚以内くらいの作品をショートショートと呼ぶらしいので(基準はいろいろでしょうけど)、それで四千文字なんだろうとは思うんですけど……そう考えるとショートショートってすごいなあ、と思います。


 一ヶ月、お題で書くの、大変は大変だったのですが、やっぱり楽しかったなと思います。自分でも思いがけないものが出てきたりして……いくつかのお話は、もうちょっとエピソード足して長めのお話にならないかな、とかも思ったりもして。

 それに、書いて、読んで、楽しかったです。

 ただまあ、寝不足にはなりました。四月はちゃんと睡眠時間を確保しようと思います。


 改めてお疲れ様でした。

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