著者の中の世界観がはっきり確立されている、テクニカルな作品

書きたいことがどれもネタバレになりそうでかなり困っているのですが、国家間、あるいは国の内部においての陰謀がひしめき合っている予感のする作品でした。

作品のタグにもある通り、飛行機と空が重要な部分を占めています。とりわけ飛行機に関する記述が細かく、知識の多さに脱帽でした。


一点、できればなのですが
難読漢字が散見されたので、ルビがあると嬉しいなぁと思いました。

例えば甕覗(かめのぞき)、水縹(みはなだ)は読み方の検討がつかず、調べねばなりませんでした(結果、色を表しているのだということが分かりました)。読める人の方が少ないと思います。皆さん読めたらすみません……

投稿区切りごとに登場人物名に再度ルビを振ってくださっていたのがありがたかったです。


ちなみに私は、鍵となるのは「写真」なのではないかと予想を立てています。