初夏色ブルーノート

作者 夏緒

80

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★★★ Excellent!!!

サバサバしててかっこいい女子ほど、ダメンズに惹かれてしまう。
恋愛においてよくあるそんな不条理に、「そうなのよね」と思わず頷かずにいられませんでした。

明子の心理の流れが細やかに描かれる中、ふとしたことでとても自然に、抗いようもなく智昭に引き寄せられる様子が巧みに表現されていて、ラストの男前ながらかわいらしい明子へすんなりと繋がっていきます。

全体的に、手でさわれるような質感があって、ジリジリと紫外線が降り注ぐ広場に、自分もいっしょに立ってる気分になりました。

★★★ Excellent!!!

友達との待ち合わせより早く来てしまった明子さんは、初夏の紫外線から逃げるため、カフェに入ります。
けれどそのカフェは、彼女いわく「BGMの趣味が悪い」。

それもそのはず、その曲は、別れたヒモ……いややる気のない……じゃなくて優しすぎた恋人がギター片手で歌っていたものだったからです。


外は紫外線、中はBGM。……あれこれまさか?
逃げる場所がないぞ、明子さん! どうする!?
→たたかう
 どうぐ
 ともだち

さあて再び戦闘BGMは流れるのか! それとも……?

★★★ Excellent!!!

筆致企画に参加の作品。
カフェに立ち寄るきっかけは参加作品によっていろいろですが。

本作は「紫外線」がきっかけ。冒頭からなんだか目をやられるような陽射しを感じる作品ですが、全体がからっと明るく、テンポよく展開します。

よくよく考えると、悲惨な状況の明子なのに、明るいと感じるのは彼女の強さなのか名前の効果か(違うと思う)、紫外線のおかげなのか。

残念めな智昭の変化が本物なのか偽物なのか、読後感がいいのに、やっぱりよくよく考えると不安になってくる、なーんて明子の今後を想像しちゃいます。

爽やかで楽しい作品、おすすめです。