月とレンズ

作者 いいの すけこ

87

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★★★ Excellent!!!

高校生の中野澄花は、新しい環境に慣れず体調不良に悩んでいた。そんな時、丸い銀縁眼鏡をかけた青年が、彼女に声をかける。連れて行かれた先は、不思議な眼鏡屋で――。

眼鏡屋で起こる不思議な出来事は、幻想的で美しく、思わず魅入ってしまいました。

また、不思議な雰囲気を持つ眼鏡屋さんに想いを寄せる澄花の姿も可愛らしいです。眼鏡屋さんのちょっとした言動にドキドキしたり、贈り物を考えながらワクワクしたり。一途で純粋な澄花の恋を応援したくなりました。

ゆっくりゆっくりと二人が歩み寄っていく優しい恋の物語。
ぜひ、ちょっと不思議で優しい甘さを楽しんでみてください!

★★★ Excellent!!!

 高校生の澄花は下校途中でひどい頭痛で動けなくなってしまう。そんな時、手を差し伸べてくれたのは、まるで満月のような丸い銀縁眼鏡をかけた青年。実は彼は不思議な力を持つ眼鏡屋さんだったのです——。

 彼——眼鏡屋の新淵さんの扱う魔法は本当にきらきらしていて、そんな彼にどんどん惹かれていく澄花ちゃんの甘酸っぱい恋心にはもうひたすらきゅんとしてしまうのですが、長い時を生きる新淵さんには彼なりの想いや事情もあり。

 眼鏡屋さんを通して出会った同級生の香坂くんの事情を聞いたことで、澄花ちゃんと新淵さんの関係も少しずつ変化し始めます。やがて新淵さんがとった行動と、それによって明らかになったとある絆の物語に、思わず涙がこぼれてしまいました。

 誰しも助けが必要な時があり、そんな時に出会ってしまうその「偶然」こそを運命と呼ぶんじゃないかな、とそんなふうに思える、切なくも温かい素敵な物語です。

★★★ Excellent!!!

どうして、こんなに繊細に育ってしまったんだろうねーー。

母の言葉は気遣いからの言葉だったけれど、主人公にとっては重い言葉。
主人公は、色んなことが憂鬱だった。
そこにある男性から、「眼鏡があってないよ」と言われる。

男性に誘われるがまま、彼女は眼鏡屋さんに入った。
そこは不思議なお店。

それもそのはず、そのお店は……。

お店のドアを潜ると、そこは魔法の世界かもしれない。
そんなドキドキを思い出させる物語です。